第6期共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラムの名前に込められた思い
第6期約5ヶ月間の共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラム、折り返し地点まできました。
先週末は、出村の「グラフィックファシリテーション、スクライビング」の回でした🌱
先日、人生の節目節目で温かいメッセージをくださる尊敬する大学教授から「講座(学びを教授する)ことを前提とする学びの一連『◯◯講座』ではなく、目的を持った実践者を育てる』という意思を感じるプログラム名『共創型ビジュアルプラクティショナー(実践する人のことをさす)養成プログラム』でいいですね」と言っていただいて、この意図を汲み取った視点でコメントをもらい感動しました。
とはいえ、だからこそ、大学のカリキュラムにすぐに採用できるレベルの「起こしたい変化を起こす。お仕事として描くならここまでは最低限のレベル!」を盛り込んだゴリゴリした内容のプログラムとなっている部分もあり、民間のプログラムとしては内容は濃いし、講師の方々とも何度も打ち合わせをして、毎年、その年の受講生にどのメッセージ軸でいくのか、何を優先的に繰り返し伝えるのか、どのあたりをどの講師が伝えるのか。と、知識ベースではなく実践でも生かせる要素を意識してもらうなど、教える側の方も求められることが高度です。そんな、運営の皆さんの人柄に支えられている内容。一緒に運営してくださっている仲間や、講師陣、プログラムを通過していってくださった修了生や受講生の本気度に感謝する日々です。
本人が望むなら、そこまでコミットするぞ、という意思の強さがプログラムの内容を豊かにしていると同時に、初心者向けの講座が多いビジュアライズの業界で、気づけば何千人にも増えたグラフィックレコーダー等の「もう少し学びたい」という方のニーズが抜け落ちているとも言えるんだろうな、と感じています。
プログラムをスタートしたきっかけは、魅力的な人が集まるビジュアライズの世界で、わいわい楽しいね。だけでなく、健全なフィードバックをしあえるコミュニティ(つながり)があるといいな、ビジュアライズ実践者もビジュアライズを活用する側も同時にリテラシーの醸成ができる場があるといいなと思ったから。
ビジュアライズのパワフルさは、VUCA、VANIの時代に必要だと信じている私がいます。
誰一人取り残さない対話の場にも役立つし、話すのが苦手な人がリーダーシップを発揮するにも役立つ。
普段の会議を本音で話せるようにしたり、空中戦ではなく地上戦にすることにも役立つし、もやもやを出し切るネガティブ・ケイパビリティの一助としても有力です。
最先端の研究者たちの話し合いにも、科学の話だけではなく、思いベースで政策/社会実装のための方向性などの話を話す時にも役立ちます。
複雑で、答えが一つではない時代に、英語、フランス語のように、誰もが学べるけどプロになるわけではない、異文化コミュニケーションのための学びとして学校教育に「ビジュアル言語」が入るようにしたいし、野球のように草野球も楽しめるくらいみんなが知っていて、メジャーリーグという選択肢もある。のような、必要なレベルに合わせて必要な舞台/場が受け入れられるビジュアルプラクティショナーの世界になることを願っています。
ビジュアライズは持続可能な社会の実現を加速させることのできる技術の一つだと信じ、プログラムと受講生、修了生との実践は続きます。