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ビジュアルプラクティス|グラフィックレコーディング他

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話の見える化、議論の可視化を活用したビジュアルプラクティス(グラフィックレコーディングやグラフィックファシリテーションの総称)の探求のヒントとなる記事を集めていこうと思います。
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記事一覧

第6期共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラムの名前に込められた思い

第6期約5ヶ月間の共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラム、折り返し地点まできました。 先週末は、出村の「グラフィックファシリテーション、スクライビング」の回でした🌱 先日、人生の節目節目で温かいメッセージをくださる尊敬する大学教授から「講座(学びを教授する)ことを前提とする学びの一連『◯◯講座』ではなく、目的を持った実践者を育てる』という意思を感じるプログラム名『共創型ビジュアルプラクティショナー(実践する人のことをさす)養成プログラム』でいいですね」と言ってい

共創のためのビジュアルプラクティスの俯瞰図〜必要な時に必要な技を 〜

会議や話し合いの内容を可視化(ビジュアライズ)することで、話し合いが円滑になる。もやもやが出せる。よろこばれる。というシンプルな事実もあるけれど、実践を続けるうちに次第に関心の中心となってきたのは、人の変容です。 組織の変容も個人から。という言葉がありますが、ビジュアルプラクティショナーとして実践を続けるようになってから、自分でも自覚できるほど自身の変容が起きるようになりました。また、同じように実践する仲間が変容していく姿を見て、ビジュアライズの持つ影響力は「場(会議やプロ

『流域ってなんだ?私たちのくらしといのちをつなぐシンポジウム』開催しました

こんにちは。たがやすの林です。 2023年、今年の夏も局所的な大雨や台風により、各地で被害に見舞われていますね。私の地元の岐阜県も、先日の台風による増水で避難所に避難された方がいらっしゃると聞いています。 どうか、一日も早い復興・復旧をお祈り申し上げます。 私たちの暮らしの身近な存在である川。 豊かな水資源をもたらしてくれる一方で、氾濫すれば人々の命を脅かす恐ろしい存在でもあります。 そんな中、地域の方々や行政、科学者は日々問題の解決に向けて取り組んでいます。 そして今

北海道内の100名を超える高校生や大人がつながる〜持続可能な世界・北海道高校生コンテスト交流会〜

おそらく北海道初!100名を超える道内の高校生、大人たちが集まりSDGsについて探求するオンライン対話の場。北海道、全道から集まった高校生のオンライン対話の場、無事に開催終了しました! (集合写真のお名前はわからないようにしています。お顔もわからない解像度となっていますが、掲載に問題のある方は出村までメッセージください) 持続可能な世界・北海道高校生コンテスト交流会とは? 北海道大学環境科学院の山中教授が3年前から実施されている、全道の高校生を対象とした持続可能な世界・北

オンラインツールmiroの10の活用〜「見える化」(ビジュアライズ)でオンライン会議/ワークショップはもっと楽しくなる〜後編

オンラインでの研修やワークショップが、対面の劣化版(対面でしていたことをそのままオンラインにする)ではなく、目的に合わせた場づくりの一つの選択肢だということも、だいぶ当たり前になってきたように感じる今日この頃。 前編1〜6に引き続き、オンラインにおいて、参画型ワークショップ/研修をより豊かにする視点から、オンラインボードmiroの10の活用をご紹介します。 前編はこちら▼ 「活用すれば場が良くなる」というよりも、「目的に合わせて必要な使い方をするとより良くなる可能性が上

オンラインツールmiroの10の活用〜「見える化」(ビジュアライズ)でオンライン会議/ワークショップはもっと楽しくなる〜前編

オンラインでの研修やワークショップが、対面の劣化版(対面でしていたことをそのままオンラインにする)ではなく、目的に合わせた場づくりの一つの選択肢だということも、だいぶ当たり前になってきたように感じる今日この頃。 一方で、オンラインツールは便利だし、ICT技術の進歩はワクワクするけれど、このような便利なツールは「私たちの幸せ」のために設計されたり進歩しているわけではないので、活用の仕方は自分でしっかり手綱を握っていく必要も感じています。言い方を変えると、「私が心地よく過ごすた

◆公開のお知らせ◆ 『北海道庁への報告書:2050 年ゼロカーボン北海道に向けた10-20 歳代世代の意見について』

◆公開のお知らせ◆ 『北海道庁への報告書:2050 年ゼロカーボン北海道に向けた10-20 歳代世代の意見について』 条例の見直しにあたり、若者の意見を直接北海道庁の話し合いの場に届ける機会が実現した事例です。北海道大学の山中教授の元に道庁からの依頼があり、2021年12月18日、この場を応援するために駆けつけた全国のメンバーとともにオンラインワークショップを実現しました。都会から過疎地に住む若者まで、年代も10代から20代、心は若者の30代以降は運営として、参加しました。

オンラインになって、ますますチームグラフィックが活躍しているよ〜共創型ビジュアルプラクティス

2020年以前も、オンラインでグラフィックファシリテーションやグラフィックレコーディングは実施していました。それでも、この1年はリモート会議やオンラインワークショップが私の周りでも急増して、デジタルでのグラフィックの活用が当たり前となり、対面とはまた違う可能性を感じています。特に、移動する必要がなくなったことで、全国のグラフィッカーとチームを組めるようになったし、「チームを組みたい」と、グラフィッカーから連絡をもらうようになりました。 せっかくなので、これまで取りまとめを経

人に寄り添う/本音を引き出す/場を促す!グラフィックファシリテーション 〜絵が苦手な人も大丈夫、日本一簡単な10のステップ(1)〜

描かれたグラフィックを見て、とてもこんなものは描けない。と言われる方に何人も出会ってきました。全国で実施してきたビジュアルプラクティスの講座を通じて、どんな人も、これからご紹介するテクニックを学んでビジュアライズをできるようになり、むしろ「絵が苦手なんです」と言っていた方のほうが、「描ける!」というわくわくを持ち帰っているように見えました^^私自身、デザイナーではなく、美術系の大学を出ているわけでもなく、絵を描くと言えば美術の時間に評価されるもの(=苦手〜)というイメージだっ

2年間グラフィックファシリテーションを活用して伴走してきた会議。ついに10年後の提言書が市長に手渡されました!@八尾市産業振興会議

2年間、伴走させてもらった八尾市産業振興会議。 年末に「10年後の未来」に向けての提言書が市長に手渡されました! 八尾市公式ページ ↓実際の提言書の中にもグラフィックを活用して、会議の熱量が伝わるものにしてくださりました。 カオスの中からまだない未来を共創していく 2年前のひよっこファシリテーターの時から仲間として受け入れてくださり、「会議のおとしどころを始まる前から決める」「読み上げるシナリオ通りに進める」「大きな声の方に合わせて進めていく」ことは手放し、会議で起

認知症に関するプロジェクト『100BLG×オンライングラレコ』

昨年、富山県高岡市の特別養護老人ホームはるかぜさんの理事長、澤田さんが呼びかけ人となられて開催した富山100人会議。先進的な取り組みをされている実践者のゲストのみなさんをお招きし、ワールドカフェ、OST、グラフィックレコーディングといった対話や参加者の主体性を大切にしてひらいた丸一日のワークショップでした。北陸だけでなく、全国から福祉について考えるさまざまな方が集まりました。その時にゲストとしてご登壇くださった前田さんにご縁をいただき、今回の100BLGに関わらせていただくこ

リモート会議|新型コロナウイルス対策で対面会議やイベントができなくなった時の選択肢-ネット環境を利用したオンライングラレコについて

新型コロナウィルスによって、リモート会議でグラレコできるの?何をつかって描けばいいの?と質問をいただくようになったので、何か私にもお役に立てることはないかと思い、拙い知識ですが、知っていることをまずはまとめてみることにしました! "新型コロナウィルスによって明らかになったイベント主催者のリスクマネジメントの新常識:実施か中止かオンライン実施かの3択へ” "世界中でイベントが相次いで中止されたり、延期されたりしている 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、WHO=世界保健

場に立つとき、迷子にならないための秘密兵器 『FOR ART』(ただのシート)

VisualPracticeの現場について、1時間のセッションから丸3日の研修、2年間のプロジェクトなど、NPOの方や教育現場、組織開発や医療業界、メーカーなど、様々な場に入らせていただき、おそらく数百名のファシリテーターの方と場を共にし、10名以上のグラフィッカーの世話人役をしたり、私自身がファシリテーターとしてグラフィッカーの方を呼んで一緒にチームとして入ることも増えてきました。 まだまだ試行錯誤する中で、応援していただいたり、信頼して声をかけてくださる方のためにも、自

OSEKKAIが心地いいまち八尾〜対話型ワークショップの紹介@オンライン〜

対面で対話型ワークショップやビジョンメイキング等のワークショップを実践してきましたが、2月頃からの、外出の自粛、パートナー企業さんや行政さんの自宅勤務により、オンライン会議、オンラインワークショップ、研修が当たり前になりました。 一方で、言葉では「オンラインだからこそできることを。付加価値を模索してオンラインを活用しよう。」と簡単に言えるものの、「対面でできていることをそのままオンラインでもしなければ」という呪いにも近い思考パターンから、なかなか抜け出せないという悩みを抱え