見出し画像

行動データを武器に挑む、クラシルリワードのプロダクト作りの面白さ

今回は開発部のデータエンジニアをつとめる張替裕矢(@harry)さんと、「クラシルリワード」CRMチームでプロダクトマネージャーとして活躍する大村汐里(shiorin)さんにインタビュー。

エンジニアとマーケターの視点から、delyの持つデータの面白さについて語ってもらいました。

記事に登場するメンバー

【左】張替裕矢(はりがえ・ゆうや)
筑波大学大学院修了後、2011年にマーケティングリサーチ企業に新卒入社。小売データの分析基盤構築等に従事。2021年8月にdely株式会社に入社し主にクラシルデータ基盤の新規構築を担当。これまでパーソナライズレコメンド関連のチームにてプロダクト関連のデータエンジニアリングを実施。現在はデータマネジメントおよびデータの社内利活用推進を中心に活動。座右の銘は「パワー」。

【右】大村汐里(おおむら・しおり)
大学在学中から語学学習アプリを運営するスタートアップで勤務し、2020年に同社に新卒入社。マーケティングをはじめ、データ分析や事業開発に携わる。
2024年2月にdely株式会社に入社後、クラシルリワードの1人目のCRM担当として業務を行い、同年7月からはレシチャレ機能のプロダクトマネージャーを担当。


「自分が好きなプロダクトで働きたい」delyにジョインした理由

― おふたりがdelyに入社したきっかけを教えてください

張替:以前のインタビュー記事の中でもお話しさせていただいたのですが、前職の大きな仕事をやり切ったタイミングで新しいチャレンジを探していて、「自分が好きなプロダクトで働きたい」「やっぱりクラシルっていいよなあ」と思い、話を聞きにいきました。

タイミング的にも、データ分析基盤をゼロから作れるフェーズだったので、自分の技術で貢献できるかも、ぜひチャレンジしてみたいと思いdelyへのジョインを決めました。

大村:delyについては、toCのアプリ事業をやっていることを知っていたのと、代表の堀江をSNSやメディアでよく見ていたこともあり、以前からとても興味を持っていました。

エージェントを通じてカジュアル面談を組んでいただいたのがきっかけです。それまではdelyといえばクラシルやTRILLのイメージを強く持っていましたが、クラシルリワードが目指すビジョンを伺い、とてもわくわくしました。また、CRMというポジションが自分のスキルセットに合いそうと思い、入社を決めました。

データを資産化し、解像度高くユーザーに向き合う

― おふたりはどんな業務に携わっていますか?

張替:昨年のはじめはshiorinさんと一緒にCRMチームとして、CRM関連のデータエンジニアリングをしていました。具体的に言うと、CRMに必要なデータモデルを作成したり、分析のためのデータを整備してshiorinさんのプロダクト開発を推進するためのサポートをしたりしていました。

直近は、データマネジメントチームとして全社のデータ基盤の刷新や、データ関連の利活用に向けた戦略を策定するなどの対応をNikoさんというデータエンジニアと一緒に行っています。

大村:入社から約4ヶ月間はCRM担当として、ユーザーの分析やCRM施策の実行をしていました。

具体的には、harryさんのサポートを受けながら年齢別のLTVを可視化したり、ユーザーのアプリ内行動をもとにセグメント分けを実施したりしていました。そのうえで、ノーコードツールを活用し、セグメントごとにPOPUPやアプリ内バナーを出し分けることでユーザーのARPUを上げていくミッションを持っていました。

CRM施策でPDCAサイクルを回す中で、施策結果を機能開発に活かしていけると良いと思い、プロダクトマネージャーと連携を取っていたのですが、その流れで「プロダクトマネージャーをやってみたら?」という話をもらい、レシチャレ機能のプロダクトマネジメントを担当することになりました。

現在は開発チームと一緒に、利用率を増やすための施策を実行し、結果を分析するプロダクトマネジメント業務を行っています。また、ユーザーの行動データを基に「こういった商品を掲載したら良いのでは」とセールスメンバーと連携するなど、利用率向上のために開発チーム以外のメンバーとコミュニケーションをとることも多いです。

実際に行われているミーティングの様子

― 今、どんなミッションを持っていますか?

張替:データマネジメントチームが発足時に目指すべきゴールを「delyのデータの資産価値を高めるサイクルを全員で回して発明力を強くする」と定義しました。その実現に向けて日々アクションをしています。

大村:プロダクトマネージャーとしては「レシチャレの利用率向上」がミッションですが、入社当初から変わっていない自分のミッションとしては「定性・定量でユーザーさんの解像度を徹底的に上げて、プロダクト価値に反映していくこと」かなと思います。

― harryさん・shiorinさんは業務を一緒に行うことも多いのでしょうか?

大村:入社直後、ユーザーの分析やCRM施策の実行をミッションにしていた際に特に多く連携をさせてもらっていました。

当時はクラシルリワードにはモデリングテーブルがほとんどない状態だったため、「このサブクエリを書く頻度が高いんですよね」と相談したら、harryさんが「モデリングテーブル作りましょう!」と言って作ってくださったり、「ノーコードツールのデータが切り離されてるので深い分析ができない」と困っていたら、「そのデータ、自社基盤に連携できますよ」という感じで自社のデータと突合できるようにしてくださったりしました。

harryさんがいなかったら、細かい分析をスピード感を持って実施することはできなかったと思います。
この時の影響は大きく、施策の分析スピードが大幅に向上したことでPDCAを高速で回し続けられる状態がキープできています。これは、delyの開発チームの強みの一つになっていると感じています。

直近は業務上の関わりは少なくなったのですが、たまに面白いデータを見つけたりSQLのロジックの組み方について悩んだときに、雑談がてら話しかけに行かせてもらっています。

1日3億レコード、非構造化データも扱える面白さ

― delyにはどんなデータがあるのでしょうか?

張替:クラシルはアプリが4400万ダウンロードされていて、行動ログだけでいうと1日3億レコードのデータが毎時連携されており、それらのデータを持っているのはクラシルという幅広い方に使ってもらっているプロダクトならではかなと思っています。
一方、クラシルリワードで面白いデータはレシートデータです。画像という非構造化データなので、レシート情報をどのように構造化して分析可能にするかはshiorinさんが今まさにチームとして取り組んでいる面白いトピックですね。

これらのレシチャレ機能の購買データとクラシルの行動データを掛け合わせると、クラシルのレシピ閲覧による認知・関心からレシチャレでの購買、その後のトライアルリピートまでの一連の行動をデータとして表現できるようになるのは面白いところです。

これらのデータ利活用が進めば進むほど、料理をする皆さんの「今日は何を作ろう?」という悩みを解消をし、本当に必要な商品の購買をお得に行うことができ、その結果、ユーザーの生活を豊かにすることができると考えています。

大村:加えて、クラシルリワードには移動でコインを稼ぐ機能があるので、位置情報データも蓄積されています。アプリ内の一般的なイベントログだけでなく、オフラインでの行動データも蓄積される点で、クラシルリワードのデータはとてもユニークだなと思います。

― データをどう料理しているか、delyならではだと思うことを教えてください

張替:クラシルでいうと、大量のデータをどのように安価にデータ分析可能にするかというのは私が入社してから対応した中でも面白かったポイントですね。

クラシルリワードのOCRもdelyならではですよね。

大村:レシートデータについては、OCRにかけたあと、構造化してデータとして蓄積しています。どの店舗で購入されたのか、どんな商品が購入されたのかを分析することが可能です。
このデータを基にセグメント分けを行い、CRM施策や機能の出し分けなどを実施し、パーソナライズしています。

クラシルリワードではharryさんのおかげでデータが非常に扱いやすくなっており、さらに開発チームのおかげでノーコードツールを活用してバナーの出し分けなどが簡単に行える環境になっています。
これらのおかげで、CRM担当はSQLを書いてユーザーセグメントを作り、パーソナライズ施策の実行から分析まで1人で完結できるのがとても楽しい部分ですね。

― まだできていないと感じる部分はありますか?

張替:現在クラシルとクラシルリワードのデータは別々のデータ基盤で管理されているため、横断的な分析をするのが難しくなっています。
データマネジメントチームの目標のひとつとして、これらの別々になっているデータ基盤を統合しながら、より利便性の高い分析を全員でできるようにするというゴールを目指し、そこの料理を完成させたいです。

大村:クラシルリワードに関しては本当にたくさんありますね。
先ほど触れた位置情報データに関しては、例えば「クラシルリワードでお得に買い物ができるお店の近くに来たら通知を送る」とか、「特定のお店に行ったことがあるユーザーさんにアプリ内で特別オファーを出す」といったような形で、位置情報を活用したCRM施策の可能性は無限に広がっていると思います。

オンラインの行動データとオフラインの行動データを掛け合わせて、ユーザー体験をもっと良くしていける余地がまだまだたくさんあります。

張替:データ基盤の仕組みや分析の仕組みをどんどん良くして、最終的にはshiorinさんのパワーを今より150%くらい出してもらえるようになるイメージで日々取り組んでいます。

失敗を恐れず、PDCAを回し続けられる環境がここにある

― 大村さん自信がどんなキャリアを描いているか教えてください

大村:個人的にtoCサービスが好きなので、toCサービスに関わり続けていきたいと考えています。最終的には事業責任者として、事業やプロダクトをリードできるぐらいのケイパビリティを身につけることを目指しています。

― キャリアの実現のために、delyでどんなことに取り組んでいますか?

大村:ユーザー行動の解像度を高く持つことは意思決定の精度とスピードに直結すると考えているため、「今ユーザーさんはどういう状態なのか」を観察し続けることを意識しています。
クラシルリワードは機能やユーザー数がどんどん成長しているので、半年前と今ではユーザーさんの生態系が大きく変わっていると考えています。
定点観測している機能利用率を見たり、ユーザーインタビューを実施したりすることはもちろん、施策を打った時の反応を細かく見て、次の意思決定に反映していくことを大事にしています。

― delyはどんな環境ですか?

張替:意思を持った人にはチャンスがありますし、失敗してもまたチャレンジできる機会があるのはすごくいい文化だと思っています。
データを使って、ユーザーに価値を提供したいし、会社もよくするし、自分も成長したいと思っている人は欲張れば欲張るほどユーザーを幸せにしながら会社の成長と個人の成長を一致させられると思います。

大村:harryさんの仰るように、「失敗してもまたチャレンジできる機会がある」という土壌がベースにあるので、失敗を恐れずPDCAを回せるという部分は大きいですね。
どれだけ施策を打ってもなかなか数字が動かないことも多々ありますが、効果がなかった施策をオープンにすることで、「なんで効果がなかったんだろうね」「次はどうしたら効果が出るだろうね」という建設的なディスカッションができる環境です。
施策を打った数や意思決定の数が成長に大きく影響すると考えているので、この文化のおかげで、失敗を恐れずに打席に立てる点はとてもありがたいです。

CRMチームメンバーも絶賛採用中! 

大村:クラシルリワードでは、1つの機能に対して3~5人程度の開発チームを持っています。CRM担当としてジョインいただく方には、その開発チームに横付けされる形でCRMを推進していただきたいと考えています。
具体的には、サービス自体や機能の利用率向上など、開発チームと同じ目標を追いながら、データ分析を通じて仮説を立て、ノーコードツールを活用して施策を実行し、目標数値にインパクトを出していく役割です。

CRM施策によって得られたインサイトは、その開発チームのプロダクトマネージャーと共有し、開発を伴う施策に反映していく流れも想定しています。データ分析と施策実行を通じて、プロダクトの価値を高めていく経験ができます。

大村:CRMチームは、ユーザー行動を解像度高く捉えながら施策を回すことに喜びを感じられる人が活躍できる環境です。

delyは全社的にPDCAサイクルの速度が非常に早い文化のため、入社直後はそのスピード感に驚く人も多いです。ただ、CRM担当は1人でもPDCAを回せる環境が整っているため、さらに早く施策を推進することが可能です。
このスピード感を負担に思わず、楽しみながら施策を回していける人がフィットすると思います。

特定の領域に詳しくなるほど役割の幅を広げていける土壌があるので、CRM施策を通してユーザー解像度を上げることで、プロダクトマネージャーやマーケティング責任者なども目指していけるポジションかなと思います。

『データアナリストを経験してプロダクトマネージャーを目指したい』人や、『マーケティング経験者で、もっとデータに踏み込んだ仕事をしてみたい』という人にとっては、非常にぴったりの環境だと思います。


We are Hiring!

delyは新たなメンバーを募集中。
データを活用したサービスグロースに一緒に取り組んでいただける方からのご応募をお待ちしています。


💡 delyの採用情報はこちら
詳しい会社のデータや採用情報を掲載しています。


いいなと思ったら応援しよう!