【観光列車】香川・徳島の渓谷を往く「四国まんなか千年ものがたり」
2018年4月、四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗車しました。
■大人気「ものがたり」列車の第二弾
(画像:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/sennenmonogatari/)
「四国まんなか千年ものがたり」は2017年にデビューしたJR四国の観光列車で、予讃線の「伊予灘ものがたり」に次ぐ2番目の「ものがたり」列車です。運行区間は、香川県の多度津駅から徳島県の大歩危(おおぼけ)駅の間(土讃線)で、四国の美しい山や川をゆっくり楽しむことができます。
(画像:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/sennenmonogatari/concept/index.html)
車両は全席グリーン車で、車窓を満喫できるカウンター席と、グループで食事を楽しめるボックス席、団体専用のベンチソファー席で構成されています。どの席も高級感があり、大人の優雅な旅という雰囲気です。
■乗車記
岡山に住む同期と合流し、岡山駅から特急南風で四国入り。今年3月に南風から撤退した2000系がバリバリ活躍中でした。
多度津に到着。すでに中線に「千年ものがたり」が待機しています。
車両ごと&側面ごとに色が違っており、とても凝ったデザインです。
今回は1号車のボックス席に、年配のご夫婦と相席で乗車。運行開始2年目ということもあり満席近い人気でした。
他の車両も散策。シックで落ち着いた雰囲気で、レストランのようです。
車両を仕切るドアさえも高級感にあふれています。エンブレムやネーミングもかっこいいですね。
記念スタンプをゲットして出発。岡山で買ったチューハイを飲みながら旅のスタート、と思いきや、持ち込み飲食は禁止でした(JR四国の社員さんに止められました、すみません…)。それだけコンセプトを大切にしている列車なのだなと思いました。
琴平に到着。金刀比羅宮の玄関口ですが、さすがに下車する人はいません。
大正時代を再現した駅舎で、2017年に改装工事が完了しました。
私たちは食事を注文していなかったのですが、周りのお客さんのほとんどが注文していたので、何か食べたくなりプリンを購入(笑)
列車は徳島県の山あいに入っていきます。
土讃線でもっとも有名な秘境駅、坪尻に到着。本線から一度脇の線路に入ったところがホームになっており、スイッチバックが楽しめます。
質素な木造駅舎に、四方が山&山。駅前の道も草木に覆われていました。
「スズメバチ注意」の文字。とにかく虫だらけ。
こちらには「マムシに注意」。注意すべきことが多すぎる…(笑)
マイナスイオンに満ち溢れていて、空気がおいしいです。
坪尻を出ると山を抜け、三好市の集落に出ます。集落の外縁を「つ」の字に走りながら山を下っていく、絶景の区間です。
列車に手を振ってくださる方もたくさんいました。印象的だったのが、クルーの方がそれらを見逃さず、「進行方向右側でおばあちゃんが手を振ってくれています!」などと一つ一つ車内放送していたこと。地域とのつながりを大切にしているのを感じました。
阿波池田、阿波川口でお見送りを受けつつ、旅はラストスパート。
大歩危・小歩危と呼ばれる、吉野川がもっとも荒々しく流れる区間と並走。険しい崖の間を清流が流れる、ダイナミックな車窓が楽しめます。
終点の大歩危に到着。優雅な旅でした。
おまけ。大歩危からバスで「祖谷のかずら橋」に行きました。大歩危に行ったらアクセス必須の秘境。
30分ほどバスに乗り、かなり秘境までやってきたと思いきや、到着したときには大量の人(笑)千年ものがたりのツアー客と重なったのでしょうか…。
人が少し減ってから渡ってみました。
かなりの高さ。普通に靴とか落ちそうです(笑)
荒々しい水の流れにリフレッシュされました。
四国旅行といえばレンタカーが主流かと思いますが、観光列車の旅もなかなか魅力的です!コロナが落ち着いた際にはぜひ。