学校で超人気の幼馴染2人は告白を全て断ってるらしい...？
※前書き。読む人を選ぶ文章かもしれません。その場合途中でページを閉じてもらっても大丈夫です。
遠藤：毎朝なんなの〜ほんとに...
賀喜：あー、さくちゃん今日も告白されたの？
遠藤：うーん、こう毎日だとちょっとめんどくさいかな...(笑)
賀喜：わかる
◯◯：ういっす
賀喜：あ、◯◯おは〜
遠藤：おはよー
◯◯：今日はさくだったか
遠藤：なんでわかるの！？
◯◯：顔見てりゃわかる、明らか疲れてるもん(笑)
賀喜：さくちゃん優しいからね〜
この2人は僕の幼馴染の遠藤さくらと賀喜遥香。2人とも超絶かわいくて、もはや男女問わずほぼ毎日と言っていいほど告白されています。
どうやら今日はさくの方だったみたい。2人とも大体告白された後は毎回疲れた顔してます。
－休み時間。
友人：遠藤さんと賀喜さんほんとかわいいよな！
◯◯：まぁな〜
友人：お前が羨ましいよ！あの2人と幼馴染なんてさ！
◯◯：まぁな〜
友人：反応薄いな〜。そういえばあの2人が告白OKしたって話聞かないよな、なんでか知ってるのか？
◯◯：知らん。んなデリケートなことわざわざ詮索してやるなよな
友人：まぁそれもそうか...
そう、この2人は手が100個あっても収まらないくらい告白されてるのですが、OKしたことは一回たりともありません。
だから噂では、既に彼氏がいる、好きな人がいる、親が厳しい、そもそも恋愛に興味がない、許嫁がいる......などなど色々な噂が立っています。
まあどれも違うんですけど。
－放課後。
遠藤：◯◯帰ろ！かっきーも！
賀喜：ちょっと待って〜
◯◯：おいてくぞ〜はよしろ
僕は、この2人がどの告白も受けない理由を知っています。
実はですね...！
ｷﾞｭｯ
遠藤：大好きだよ〜♡
賀喜：私も大好きだよ！♡
◯◯：また始まったぁ...
これなんです。
遠藤：大好きだよっ、"はるか"！
賀喜："さくら"にそんなこと言われたら溶けちゃうよ〜！
はい！ここで「この2人は実は僕にメロメロなんです！」みたいな展開を期待した人、残念でしたー！(笑)
実はですね、この2人付き合ってはない(多分)んですが、なんか「お互いがいれば別にもう彼氏なんかいらないよね」って考えになったみたいで。
将来一緒に住むのも考えてるらしいです。学校では「かっきー」「さくちゃん」と呼び合ってるのですが、学校を出て2人きりないしは僕を含めた3人になると、「はるか」「さくら」呼びになります。
ちなみに毎日僕は蚊帳の外です。まあこの2人が幸せそうなのでいいやと思ってます。この絡み見るの好きだし。
賀喜：さくらかわいい〜♡
遠藤：いやいやはるかがかわいいんだよ〜...♡
賀喜：あ、さくら今日うちくる？
遠藤：いく！久しぶりのはるかのおうち！
◯◯：あの〜、僕ずっと蚊帳の外なんですが
賀喜：あぁごめん！忘れてた！
遠藤：私たちのボディガードしといて！
◯◯：ざ、雑ぅ...
賀喜：今日は何しよっか！
遠藤：何する〜？...
まあ、こんな感じで2人と1人になるんですよ。この状態で夏祭りやらハロウィンイベントやらクリスマスマーケットやらに連れて行かれるんですよ。ボディガードとして。まあ2人ともかわいいから襲われかねないし仕方ないかなぁ...。
でも今年は夏祭りの日は先約があったんですけどね。
まあ2人が楽しそうだからそれでいいや...！
え？お前には彼女いないのかだって？
？？：こんなとこで会うなんて奇遇だね、今日もボディーガードしてるの？(笑)
◯◯：おぉ、てれぱん先生やっほ〜
？？：ちょっと！その呼び方やめてよ！
◯◯：ごめんって、"瑛紗"。