鬱仮説
公衆トイレの床に躊躇なく寝転ぶ事を選択してしまったら鬱です。
鬱は他人から見分けにくいです。
なぜなら全力で普通を装っているからです。
普通を装うために人は、心の力(MP)を使っています。
普通を装うとはどういうことなのか?
健常者は無意識に、いとも簡単に行なっているので理解しにくいところかと思います。
例えば不当な扱いを受けた時にすぐに怒るのではなくて、冷静に対応することがありますよね。あれが普通を装う行為です。
おそらく人類の中で最も野蛮に属する人ですら、そのくらいのことは平時の日常では簡単にやってのけます。
改めて鬱の仮説を試みます。
鬱はそのMPが枯渇している状態です。
枯渇とは使用量に回復量が追いつかない状態のことです。
一般的に人はMPが枯渇すると怒りっぽくなるのです。それを表に出さないためにもMPが多く必要になるという事です。
どういうことか?
MPの残量が少ないときこそMPの消費量が増えるというヤバイ状態、つまりバランスが悪い方向にしか振れない状況ということです。
とにかく寝るしかないです。ただし寝てもそんなにMPが回復しないのが鬱だと言えます。
MPが低いまま外に出るということをシュミレートします。
まず日光です。日光には紫外線という有害な部分が少なくとも含まれます。
MPが枯渇してますから、有害なことには怒りが湧きます。もちろん日光に怒っても仕方がないので普通を装います。これだけでMPガリガリ削られます。
ペットボトルの水を買います。持つ手が冷たいです。冷たさには当然不快さも含んでいます。
MPが枯渇してますから、怒りが湧きやすい上にそれを抑えるにもMPが多めに必要です。
この状態で仕事に行きます。ここまで説明すれば、この後どれくらいのMPが必要になるか推測できるかなと思います。
あなたは公衆トイレの床に躊躇なく寝転ぶ事を選択するでしょう。そんな事をしてもMPは僅かしか回復しないですが。
そして想像します。いまは何とか制御できている普通の装いが、何かをきっかけにハミでてしまったら?社会的に終了してしまうかもしれないと。
MPの回復こそが解決策です。
MP回復の為にできること。それは、普通を装うのをやめてしまうことです。かなり楽になれそうだという甘い誘惑もあります。だだし、社会的地位を引き換えにして。
こんな状態からいきなり普通の装いをやめた時、自分がどうなるか予測ができないというのがあります。目の前にいる人を殴ってしまうかもしれない。
健常者はおそらく殴るときですら抑制が働いています。
しかし今の自分は殴る時に制御できるのだろうか?そもそも記憶が保てるのだろうか?
というような状態が鬱です。
余談ですが、
ちなみにこの仮説だと、躁鬱はそのだいぶ前の段階だと思われます。躁の時は朝MPがそこそこあります。昼に使いすぎて枯渇して、夜1人の時に鬱になる。寝て朝になるとそこそこMP回復してた。という風な波のある普通の人の事です。
自殺は躁のときの現象かと思います。正直ヌルいです。鬱の時は生き残ることしか考える事ができないはずですから。
※下記のラジオの会話の中ではMP(マインドポイント)の代わりにTG(テンションゲージ)を使っています。使い所は同じですがTGは値が逆になっています。TGは100を上限として100に近づくほどヤバいという概念です。