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ずっと書いてきた小説が完成しました。

こんにちは、綾沢 深乃です。

突然ですが、5/19にずっと書いていた小説が完成しました。

毎日、執筆時間を設けてWordを起動して、外ではiPadを持ち歩いてとにかく向き合って書いていました。
書いている時間は小説だけに集中して、誰かと話している時も頭の片隅には小説を考えているポケットがありました。

このポケットを大切にして、私は小説をずっと書いていました。
そして小説を書いていると、何もしていない自分に対して、言い訳が出来ているような気がしていました。

周囲だって本当は私に就職活動をしてほしいのが、伝わってきます。

「小説は働きながら、趣味でも書けばいいじゃない」

そう言われた事もあります。
確かにそれは事実かも知れない。
だけど、私には残念ながら出来ませんでした。働きながら小説を書くとどれだけ苦しいのか。それは一昨年の自分が1番分かっています。

仕事で疲れて動かない体を引きずるようにして、キーボードの上に手を置いて、出涸らしになった脳にコーヒーを浴びさせて無理矢理再起動する。
そんな事で良い文章が、心が暖まるようなお話が書けるはずがない。

それもあって仕事を辞めてからは、沢山の小説が書けました。
おそらく仕事をしていて書けなかった行き場のない気持ちが、一気に放出されたのだと今は思います。

そして去年の11月、以前にnoteでも書いたのですが東京に行きました。

私はこの時にApple Pencilを握って小説のプロットを書き出したのです。
書き始めた時、この話は完成するまで長い付き合いになるだろうな。
もしかしたら『君のオレンジなんか救けなきゃ良かった』より長い付き合いになるかも知れない。覚悟がいるな。

ところが、私の予想とは別に作品はスラスラと進んでいきました。
詰まったり書き直したり、何もかもが順調に進んでいた訳ではありませんが、それでも何とか進んでいきました。

そして書き上げてからの今、充実感と喪失感の両方が押し寄せてきます。
良かった、やっと出来た。という気持ちと、
ああ、とうとう完成しちゃったな
という気持ちの両方です。

さて、完成した今の私の分身とも言える小説なのですが、信頼出来る友人数名に読んでもらって意見をいただいてから、公募に投稿するつもりです。
少し前から公募に投稿するのが怖くなっていた自分がいて、せっかく書いた作品も書いてはファイルの肥やしにしていました。
頑張って書いても1次選考すら通らないなら、もうダメだと烙印を押して他のどこにも投稿する事はしませんでした。

自分自身で可能性を消していました。どんどん応募すればいいのに。

少し未来の話になりますが、今の私は書き上げた後の事もあって完全に頭の中が空になった状態です。
ここまで空になったのは久しぶりです。
大体は、作品の終盤には次の話の元が思い付くのですが……。
それもありません。
10年以上書いて100万文字以上の物語を書いてきました。
それももしかしたら、終わりが見えたのかも知れませんね。

ここまで読んで下さってありがとうございました。
天気が不安定ですが、お風邪など召しませぬよう、ご自愛ください。

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綾沢深乃
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