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いつもご機嫌な人の落とし穴

いつもご機嫌な人などいない……

まぁ、実際はそうだと思いますが

でも、良い波動とかってよく言われますよね?

恒常的によい波動を保つのがよい、みたいな

処世術の観点からは、ご機嫌ほど強いものはないのかもしれません(妬まれない限りですが)

また、健康の観点からも、ご機嫌と不機嫌では、ご機嫌のほうがよろしいようです。

ネットやGPS、ITやAIやデジタル技術の管理が進むに従って、もはや、偉人は現れないだろうという見方が強まっています。

偉人っていうのは、インドのガンジー首相とかキング牧師みたいな人ですね。
個人として傑出してる人です。

こういう偉人はもう、構造的に出現しないだろうと……

そうすると、デジタル技術による完璧な管理の箱庭が完成したのなら
僕たちの課題は、そこでなるべくご機嫌を保つことなのかもしれません。

まぁ、よい波動(?)を保てたほうが人間関係は波風立たないでしょうし
健康にもそのほうがいいでしょうね。

悪い波動(?)を制御できず、刃物で人を刺したりしてしまえば、それ相応の結果が待っていますからね。

ただ、いつもご機嫌な人は、深み(陰翳)がでないというか
人間がある真理に到達するには、悩みや苦しみを(も)通らざるを得ないと思います。

アメリカでBlack Lives Matterっていう、警察官による黒人の殺人事件があったのは知ってる人も多いと思います。

あれで、浮き上がったひとつのことは、黒人たちが、いかにキング牧師をこころの支えにしてるかということでした。

僕が好きだったプリンス(2016年死去)というアメリカのミュージシャンもやはりキング牧師をこころの支えにしていました。

日本だと、肌の色による差別は、それほどないため、キング牧師みたいな、銃で撃たれても権利の主張をするみたいなのは、ちょっとわかりにくい部分もありますけど
それをやったキング牧師は、いまでも多くの人のこころの支えになっています。

ご機嫌な人は、一緒にいると、こっちまで楽しくなるため、キープしときたいですよね。

ただ、始終ご機嫌な人は、そのかわり、真理にも到達しにくいし、イノベーションも起こりにくいかもしれません。

いや、もうデジタル管理の時代だから、テーマはいかにご機嫌に生涯を終えるかだけなんだという見方もあるでしょう。

デジタル技術のイノベーションはあっても、個人のイノベーションも真理ももはや要らない時代なんだといえば、そうでないとも言い切れません。

文学とか哲学とか宗教の書物って、ある意味、ボッチで悩むタイプでないと、あんまり手を伸ばさないですよね。

ご機嫌な人っていうのは貴重ですよ(バブルが崩壊するまでは、あちこちにいたんですけど)

不機嫌な人のほうが多いですからね。

そんな時代に、よい波動が重視されて、みんな自分で自分のご機嫌をとろうとするのはいじらしくもありますけど

そして、そのほうが健康にはいいと思うんですけど

ただ、まぁ、ある種の真理には無縁になるかもしれないですね。

古臭い真理より、ご機嫌をキープしたまま生涯を終えることのほうが大事だって言えば、それも否定はできないですけどね。

ただ、まぁ、関係的(人間)現実って、あっちを立てればこっちが立たないっていうことのほうが多いじゃないですか?

それって、すごく興ざめなことですよね。

そこに、恋愛とかSEXとか結婚とかが入ってきただけで、もう全員なんか立てることはできないんです。
SEXで全員の面子が立つなんて、ポリアモリー(もしくは不倫)しかないですよね。

両雄並び立たずっていうけど
ある矛盾するナルシス同士は、火花を散らすことが多いのでしょうね。

そこで、ご機嫌な人っていうのは重宝するんだけど

ただ、ご機嫌であるが故に、別のところにある真理には到達しにくいっていうか、そういうマイナスはありますね。


(あとがき)
今日ふたつめの投稿は、ちょっとお喋りにも似たものになってしまいました。
ご機嫌でいたいもんだけど、でも、そのかわり、ご機嫌なまま生涯を終える処世以外の真理には何も到達しないんじゃないかって、ふと思って
でも、デジタル管理個人主義社会に生きる個人は、もう、どちらかといえば、真理などより、ご機嫌なまま生涯を終える方が得策なのかななどと、つらつら考えたというはなしでした。

随筆ですね。

よかったら、スキ💛を押してってくださいね。

御一読どうもでした。

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木月まこと
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