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出さない限り能力は伸びない(出せば伸びるというものでもないが)

コンプレックスというのは実はかなりの人が持っているものだ。

あの人のような才能がない

あの人のような結果がだせない

すると、やってもムダだと考える。

こうなると

社会で搾取の被害に遭わないために

自分という商品(?)に見切りのシールを貼ってしまう(これ以上難しい仕事はできません、悪しからずみたいな)

見切り商品(の自分)はやがて廃棄が検討される。

スーパーで売ってる弁当や牛乳とほぼ同じプロセスをたどる。


まず、(高等教育機関等で)教えてもらわないと

まず、(自尊心や励まし等の)入力がないと

どのくらいの金になるのか提示していただけないと


たぶんこれらの言い分ももっともなのだろう。

(ある仕事等が)向いているかいないかをやる前に非常に気にする場合もある。

人生のムダをなくすために


プロ野球選手のように、18でプロ入りして、早くに全国区になって、将来は監督をやってみたいな人生が一番いいように思えたりする。

こういう人生が(少なくともハタからは)一番ムダが少ないように思える。


いや、はなしがそれたが

大抵の「力」というものは出さない限り伸びないのだ。


応援が少ないと

フォロワーが少ないと

あの人と同じくらいの「いいね」がつかないと

人間の能力は伸びるハズがない


絶対間違ってるとは言わないけど


ひとつだけ確実なこともある。

出さない能力は伸びないということだ。


小学校で九九の暗唱をやったと思うが

「力」は出さない限り伸びようがない。

中学のとき

「ジス・イズ・ア・ペン」と音読させられたと思うが

ネイティブではないわたしたちは、

こういったかたちで「力」を出さない限り能力は伸びない。


「漢字は書いて覚えるな」というようなことを謳ってる勉強法の本の広告が新聞によく出てた。

これは、大人を対象にした勉強法の本だと思うが

子供のほうが、漢字を覚えるのが早くて多いだろう。

それは、多分、「これを覚えてどうするの?」という

大人にありがちな合理選別とそれによる拒絶がないからだ。


大人になるほど

「これをやってどうする?」

みたいな合理算段をするため

能力は伸びにくくなる。


しかし、いずれにせよ

出さない能力は伸びようがない


自信のないジャンルの大半は、そもそもそれをやってないジャンルだ。

「おかあさんなどになる自信はまったくないの」

それをやっていない人が、おかあさんになる自信にあふれてたら

どちらかといえば不気味でさえあるかもしれない。


また、同業者の固まりの中でも容易に自信は持てない。

僕はスーパーに10年以上いたが

接客にも電話対応にも全然自信が持てなかった。

上手いヤツが標準デフォルトになるのだから当然だ。

しかし、辞めて、いまは派遣をやっているのだが

たまに何かの要件で派遣事務所に電話をかけなければいけないことができたとき

そんなに下手クソでもないことに気付く

若い頃は、バイトに応募の電話をかけるだけでも、相当念入りに事前シュミレーションをして、はなすことを用意しないと受話器(僕は昭和生まれのアラフィフです)を握れなかった。


意識はヒマを持て余すと、他人との比較をやり出す。

僕も、ヒマを持て余すと、たとえば、noteのコラム欄を開いて、スキ数を自分のそれと較べたりして落ち込んでしまう。


落ち込みや傷は、今日のような時代状況だと、モチベーションになるより、無為や諦めの正当材料になりやすい。

ヒエラルキー下部の人ほど、無為を正当化する理由は沢山ある。

大谷翔平や藤井翔太にはなれやしないし

年収400万くらいも全然見えてこないから……

結果はダメに決まってるから……


しかし、無為を選択した場合のある厳粛な事実があるのも、ほぼ確かなことかもしれない。

ガツガツ婚活に励めば、よい配偶者に巡り会えるのかは、何ともいえない。

でも、「ジス・イズ・ア・ペン」みたいな愚直なアプローチなしに、そっち方面の能力が伸びるとは思えないし

無為にも価値はあると思うし、ある意味エコではあるだろう。

ただ、行き過ぎた合理主義は、すべてはムダなことと判断を下してしまう可能性もある。

自信のあるなしが問題というより

使われない「能力」は伸びない


(あとがき)
最近、やってることに意味を見いだせなくなることが増えました。

noteを始めとするSNSには、すごい結果を出してる人は容易に見つかるんで

それも、そう感じるのを後押ししたかもしれません。

でも、結果云々はひとまず置いといて

使われない能力は伸びないような気がしてきて

とりあえず、自分に向けたメモ書きみたいな感じでこの記事を書きました。

(製作データー)
書き始め:2021年6月22日午後17時05分

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木月まこと
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