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サイドシュート分析 その1

サイドシュートが1試合にどれくらいのあるか、知っていますか?
チーム戦術にもよりますが、20〜35%が平均値だと思います。
多くて50%いく場合もカテゴリーによっては、あるかもしれません。

試合の中で勝つためにサイドシュートの決定率を気にしているチーム、もっとシュート決定率を上げたいと思っている選手のためになったらいいなと
考えを書き出してみます。

ちなみに、僕が頻繁に指導するのは、中学生女子が多いのでその点も踏まえて読んでいただけるとより、わかりやすいかもしれません。

最初に自分の考えを深めるために参考にした興味深い文献も載せておきます。

参考文献

http://sport.edu.ibaraki.ac.jp/semi/2014/33新保沙緒里.pdf


サイドシュートにおけるポイント

  • 助走

  • ジャンプ

  • シュート力

  • シュートテクニック

  • シュートコース


このあたりは最低でも意識して取り組む必要はあると考えています。
さらに分割すると何歩でシュートにいくか、踏切足はどっちで行うかなどあると思います。

サイドシュートの前提


ただ、忘れて欲しくないのは、”キーパーがいる”ということです。

意外に自主練習やシュート練習時にキーパーを意識していないことは多いと感じます。シュート練習を思い出してください。長く跳んで遠いコースを打とうかな?とか考えませんか?しゃくってシュート決めよう。とか
それはなんで?かっこいいから?そうやって打つのがサイドシュートだから?

それではやっぱり厳しいです。
キーパーのいないゴールにシュート練習してコースを確かめる練習になっているのはよく見かけます。それはなんのためですか?”それ”に理由があることが大切です。

サイドシュートは、キーパーとの駆け引きのあるシュートです。(全部そうだろ!)

練習の意味は?

当たり前のこと言いましたけど、みなさんどんな練習してますか?

この練習に意味を持たせるのは、指導者の言葉だったり選手の想像力、思考力だと思います。

中学生のサイドシュートの練習とか見てると、コツコツシュート練習してるけど、キーパーなしで行っていたり(そもそもキーパー足りない)、コントロールのためか遠目のコースに打てるようになるためか、片足立ちでシュート(横投げ)などやっています。座ってシュートとか。

これですね。こういう打ち方もあるよってわかってる必要があります。

練習して上手くならないと悲しい

このパターンは結構あると思います。
女子中学生とか悪い癖がついていることをよくみます。
例えば、立った状態でスリークォーター気味でシュートフォームチェックみたいに打ち続けている子とかいます。それで上のコースを打つとどうなると思いますか??大体160cm未満くらいの身長が多いですね。






下から押し出すような掬い上げる投げ方が染み付くんです。いいコースにいけばOKに見えるからです。じゃあその打ち方でジャンプシュートしてみましょう。試合やチーム練習の時はジャンプシュートですもんね。

さてどうなると思いますか?
気が付く方もいますね?

上に浮きます。あとバーに当たります。ちなみにバーに当たった後のボールの軌道を見ればそういうシュートになっているのは気がつきます。掬い上げるので下から上に向かってボールが動きます。バーに当たると、、、(反射角を思い出して、、、)上にボールが上がりやすいです。

他にもありますけど長くなるのでサラッとしてまた次回に。高校のベスト4でも見かけますが体倒してシュートコースバレバレの遠目とかですね。これは僕としては致命的だと思っています。決勝レベルでもゴール決めますけどね。気がついて欲しい、、、。

改善

上に浮くやつに関しては、僕はこれ!っていうのがあるので紹介しておきます。
キーパーいても同じことが起こるので、立ち止まってシュートチェックする場合は、そもそもジャンプした時の高さを想定して台に乗った状態でシュート練習をさせます。
あとは、上に打ちたいなら、自分の一番高いリリースポイントから真っ直ぐ打つことをまずは基本だと思って打ってみなって伝えます。

サイドシュートの確率を上げるためにできること

主題に戻ります。
そもそもサイドシュートの確率を上げるためには、キーパーとの駆け引きに勝つ必要があります。

ポイントであげたものは、その駆け引きのために自分が使える武器のようなものです。それの組み合わせなんです。
広い角度で3歩助走できたというベストな武器が揃った場合は、キーパーとの勝負に勝てる確率は上がります。

先程のシュートが浮いてしまうのは、駆け引きに勝っていても自爆してしまう状況です。女子中学生などは本当に多いです。駆け引きは勝っているのにシュート外してるということに気がついていないこともジュニア世代には多くいますね。

自分のシュートを分析してみてください。これはそもそも駆け引き負けしたのか、駆け引きには勝ったけど、シュートミスで自爆なのか、
それとも武器の組み合わせが悪く、条件または実力不足なのか。(僕の言う条件や実力不足と言う内容はじっくり話してみたいところです。)

それだけでも自分に足りないところが見えてくると思います。

考えてシュート打つのは楽しいですよ。たとえ失敗してしまったとしても改善点が見つかるのはいいことです。
ちょっとでも参考になったら嬉しいです。
ではまた次回。


余談

トップの画像くらい広い状況はサイドシュート決めないときついですよね。
この前に完全ノーマークで広い状況のサイドシュートを汗でファンブルしてキャッチミスしていたので、すごい緊張していたシュートだったのを覚えています、、、。笑





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Yasuhiro Uchida
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