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ずっとずっと
季節の変わり目の

空の色や
道端の花や
風の香りを

気づかずに過ごしていたことがあった

だんだん
顔も険しくなってきて
なんかずっと怒ったような感じになって

家の中もピリピリして
仕事もうまくいかなくなって

そのうち

カラダが言うこと聞かなくなって
歩けなくなってしまった

今まで歩いて15分で着くところまで
1時間もかけないと辿り着けない

このまま歩けなくなっちゃうんだって
そう思ったら

歩きながら泣けてきて

なんでもっと
あちこち行ったり
人に会いに行ったり

好きなこととか
色んなことしなかったんだって
すごく後悔した

それから
半年、リハビリを続けて
少しずつ戻ってきた

もう一生
治ることはなく

いかに進行させないかしか
できないんだけど

それでも「歩ける」っていうことが
ものすごく幸せで

それだけで十分で
なんでもできるって思った

せっかく歩けるようになったんだから
行きたいところに行こうって

そしたら

季節の変わり目を
ものすごく感じられるようになった

ゆったりと
寄り道しながら

好きなことをやって
歩いて行きたい

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