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おすすめのフリゲ

1.フリゲってなんだろう?

『青鬼』や『Ib』等に代表される、個人やサークルで制作された無料で公開されているゲームの総称。制作ツールとしては、『ツクール』系や『WOLF RPG Editor(通称:ウディタ)』等がある。著名なフリゲは、パソコンのソフトウェアからアプリ化されたり、Switch等のゲームソフトとして販売されたりしたソフトもある。だから、無料ではあるけれど、その面白さはあなどれないものがある。

1-1.どんなフリゲがあるんだろう?

フリゲがあるのは老舗の『Vector』や『ふりーむ』等。レビュアーサイトは『もぐらゲームス』等。個人的には『フリーソフト超激辛ゲームレビュー』がオススメ。最近はゲーム実況によって話題になったりするので、古くから知られていた『青鬼』や『Ib』、『魔女の家』、『ゆめにっき』等、実況プレイを見て見つけるというのもアリかと。

『WOLF RPG Editor(通称:ウディタ)』については、年に1回『ウディコン』が開催されているので、この上位作品を遊ぶという手もある。『悠遠物語』や『RainyTower』、『キャンディリミット』、『箱庭フロンティア』、『帝国魔導院決闘科』など、商業作品にも劣らない(と思われる作品)が多いので見逃し厳禁。

1-2.今持っているパソコンで遊べるのかな?

基本的にすべてのパソコンで遊べる。グラフィックカードが無くてももちろん遊べるし、何ならネットブック(←死語?)でも遊べる。ただWindows(ウィンドウズ)であることがポイント。よく分からないけれど、『ヤマダ電気』とか『コジマ』とか『ヨドバシ』で親が買ってくれた…というのならWindows

ChromeOSやMacOSで動くのかは検証したことは無いがたぶん無理なはず。
⇒軽く検索した限りでは有るようだが、数が少ないらしい。

1-3.どこからダウンロードすれば良いんだろう?

『Vector』や『ふりーむ』等のソフトライブラリーからダウンロードする場合と、作者様サイトから直接ダウンロードする場合がある。『ツクール』製のフリゲはゲーム本体とは別に『RTP』と呼ばれるソフトをダウンロードする必要がある。
『RTP(ランタイムパッケージ)とは - ツクールWeb』
バージョンが分からなければ、全てインストールしてしまうのも1つの手。

1-4.ダウンロードしたヤツはどうしたら良い?

ダウンロードしたフォルダは、ダウンロードのためにデータの大きさ(容量)が小さくまとめられているので、これを元にもどす作業が必要。これを『解凍』という。逆に、データを小さくする作業を『圧縮』という。

・ダウンロードした小さいデータを大きくする:『解凍』
・アップロード・送付するために大きいデータを小さくする:『圧縮』

のイメージで覚えておけば問題は無いと思う。

1-5. ダウンロードしたヤツを解凍するにはどうしたらいい?

ダウンロードしたヤツは、基本的に『zip』形式なので、ダウンロードしたフォルダを右クリックで『すべて展開』すればOK。
それでも不安な場合は、『+Lhaca』や『CubeICE』等、無料で使える解凍ソフトは色々ある。

『+Lhaca』はダウンロードしたヤツをアイコン上にドラッグ&ドロップすれば良いだけだし、『CubeICE』はダウンロードしたヤツをダブルクリックすれば解凍が終わる。

1-6.ダウンロードが終わって遊び始めたいけど・・・?

解凍したフォルダの中に、『Game』もしくは『Start』というアイコン付のファイルがあるはず。ここをダブルクリックしてゲームを起動する。

ゲーム自体は、基本的にはキーボード操作で、『z』『x』『c』(たまに『v』)と矢印キー『↑』『↓』『←』『→』、『Space』キーで遊ぶ。稀にマウス操作の作品があることも(『RainyTower』『プラネットハウル』『レミュオールの錬金術師』『モノリスフィア』等)。

2.オススメのフリゲを教えて欲しい!

2-1.ツクール作品(RTP必要)

・『シルフェイド幻想譚』:ウディタの作者のSmokingWOLF氏が制作したRPG。主人公の行動や選択によってエンディングが異なり、初心者でも遊びやすいほか、3種の特徴の異なるトーテムを選択してそれぞれに有った戦闘方法を見つけたり、マップを自由に移動して物語を進めたり等、自由度の高い作品。攻略サイトもあるので、行き詰まることはほぼ無いと思われる。

・『Ruina廃都の物語』:シナリオだけであればTOP3には絶対入るフリゲの名作。戦闘方法はツクールのデフォルトなのでそこは評価できないものの、フィールドを探索してどのように技能を活かして切り抜けるかは、プレイヤーのパーティーの組み方や、文献の調査等にかかってくる。雰囲気の出し方が上手く、ゲーム画面が動いている訳では無いのに、まるでそこにいて探索しているような気がしてくるゲーム。キャラの生まれごとにシナリオが少しずつ違うのも面白いポイント。RTPは2000をインストール。

『四月馬鹿達の宴』:どこかしらユルい雰囲気でありながら、シリアスさもきちんと入れてくる、雰囲気の出し方が上手いゲーム。BGMの選択も適材適所という感じ。戦闘方法もツクールデフォルトでは無く、属性の3すくみ+αで組まれていて、工夫しながら戦える。たぶん自分はあの3人の中でいったらピー子。RTPは2000をインストール。
作者Twitterを見たら、公開停止申請中とか。すごく残念…。

・『魔王物語物語』(まもも):戦闘狂にオススメしたい作品の1つ。敵はシンボルエンカウントだが、当たり方を間違えればネズミで死亡もあり得るのがこのゲーム。ご丁寧に全滅記録が表示されるので、戦闘が好きでめげずにゲームクリアを目指したいMな方にオススメ。ゲームクリアの先にもさらなる絶望が用意されているとかいないとか。RTPはXPをインストール。

『Knight night』:魔王を倒すために、「毒を以て毒を制す」の精神で騎士団長に別の魔王が宿ってしまった…!RPGのお約束で仲間を集めながらレベル上げしていく。会話でところどころ選択肢があるが、特に騎士団長を起こしに来た下級兵士に対して、『どちら様ですか?』を選べるアナタはこのゲームに適正がある。

『今の風を感じて』:携帯戦略ゲーム『Deserter's』等の作者(アルファナッツ様)で、クオリティが高い。

『冒険者の宿』:初心者にオススメのRPG。会話のノリもテンポが良く、かつダンジョンの作りも親切なため、ツクール作品を遊び始めたい、RPG初級者という人にオススメ。サブクエストの有無もアイコンで分かるため、とにかく詰まることは無いと思われる。

2-2.ウディタ作品(RTP不要)

・『悠遠物語』:制作中でありながら、既に数十時間のボリュームがあるフリゲの大作。バージョンとしては全体の3/4までが公開済。経営シミュレーション+ARPGでシナリオ的にもゲームシステム的にも評価が高いと思われる。というか上手く出来すぎていてズルい(褒め言葉)。

・『巡り廻る』:これもハマってしまえば、数十時間~数百時間かかるフリゲの名作。というか私は運び屋+商人プレイで数十時間遊べてしまっているので、無理にゲームクリアを目指す必要は無い(というかクリアの方法もわからない)。仲間ごとに台詞が用意されているので、仲間の思いがけない一言を聞くのも楽しみの1つ。攻略サイトもあるので、詰むことは無い。

・『帝国魔導院決闘科』:このゲームも戦闘狂にオススメ。一度対戦して技を受けた敵の情報は開示され、技を繰り出してくる順番も決まっているが、ザコ敵でも初見殺しやワンターンキルが決まる可能性があるのがこのゲームの恐ろしいところ。パズルを解いていく感覚に似ている。初期画面で戦闘スタイルを6種から選べるので、自分に合ったスタイルで学院の1位を目指そう。

・『箱庭フロンティア』:ローグライクゲームで地図をすごろくでクリアするというシンプルなゲーム。ただ地図をゲットするためにはクリアした冒険者で探索する必要があるため、有用なスキルを持つ冒険者を『クリア』までにいかに育成できるか、がこのゲームのミソ。この情報自体は5階層クリア時点の冒険者が揃った段階で見えてくる。ギルドが欲しいときにギルドが無かったり、スキルが最後の一歩手前で枯渇してしまったり。

・『片道勇者』:闇に飲み込まれていく世界で勇者が世界を救うために魔王を倒すゲーム。ただ、強制スクロールで、普通の旅なら魔王は一定間隔で来てしまうため、計画的なレベリングと武器・防具・アイテムの補給が必要となる。私は普通の旅までしかクリアしたことが無いがハマるゲーム。なお、次元倉庫という、次回のプレイに装備を持ち越せる倉庫があり、プレイを繰り返すにつれて拡張していくため、遊びやすさも改善されていく。作者はSmokingWOLF氏。SmokingWOLF氏の作品は他に『シルフェイド見聞録』『モノリスフィア』『プラネットハウル』(標準誤差StR氏との共作)等があり、どれも面白いのでぜひ遊んでみては。

・『キャンディリミット』:ほのぼのとしたお菓子づくりゲーム…では無いのがこのゲームのミソだが、あまり語るとネタバレになるので。第7回のウディコン優勝作品であるとは言っておきます。

2-3.その他の作品

『レミュオールの錬金術師』:経営シミュレーションでクオリティが高い。物品を仕入れてきて販売し、借金を返済していく、とやることは明確でシンプルだが、1つ1つの動作が機敏に動くので、あっという間に2時間が経過していることもある、中毒性の高いゲーム。
作者の犬と猫様では他にもフリゲ等ゲーム多数公開。