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未来が動いた!『12月2日週のAIトピック』
この週も非常にエキサイティングなAIウィークでしたね!AIの急速な進化と、それに伴う社会的・倫理的影響が多方面で浮き彫りになってきました。AIによる気象予測やフォトリアリスティックな画像生成の進歩が見られる一方、AI依存による社会格差の拡大やリスク評価基準の整備が重要視されています。さらに、AIインフラ強化への巨額投資など、業界全体の競争力向上に向けた取り組みも加速しているようです。
AIが生活やビジネスに浸透しはじめ、秒進分歩で次なる革新への準備が爆速中であること示しているのだと思います。
12月2日週のトピックはこちら!
Google、AIによる高精度な天気予測モデル「GenCast」を開発
Google DeepMindは、新たなAI天気予測モデル「GenCast」を発表しました。
このモデルは、2019年のデータを用いたテストで、既存の欧州中期予報センターのENSシステムを上回る精度をたたき出したようです。
特に、サイクロンの進路や極端な気象イベントの予測において優れた性能を発揮し、15日先までの予測をわずか8分で生成するという驚異的な予測です。
※ただし、解像度の向上や予測頻度の増加など、さらなる改善が求められているようです。
【ヒトコト】AIの気象予測は、迅速かつ高精度な予測を可能にしてくれるので、災害対策や農業計画に革新をもたらす可能性がありますね。例えば、行政と連携し、高精度な事前の洪水予測による土砂崩れなどを想定した準備の早期化や避難の迅速化が可能になると想定されます。
X(旧Twitter)、新たなフォトリアリスティックAI画像生成モデル「Aurora」を導入
Xが、AI画像生成モデル「Aurora」をGrok※に追加しました。
※イーロン・マスクが設立したAI開発企業xAIによって開発された対話型AIで、X(旧Twitter)プラットフォーム上で利用可能です。これにより、よりリアルな画像生成が可能となりました。ユーザーは無料クエリを一定回数利用可能で、その後はX Premiumへの加入が必要なようです。
Auroraは著作権キャラクターや公人の画像生成が可能ですが、成人コンテンツの規制などもかけられておりヌード画像の生成は避ける設計となっています。
【ヒトコト】フォトリアリスティックな画像生成は、クリエイティブ業界や広告分野での活用が期待されます。二次元/三次元グラフィックの編集技術やツールがなくてもプロレベルのリアルな画像生成が可能になるため、記事やメディアコンテンツ向けに依頼していた画像が企業や個人で作成可能になりります。一方で、それらを受注していたクリエイターは圧倒的センスで高度化するか、自分でAIを利用しないプレーヤーや情報弱者に対し"安く早く"提供するビジネスに変容していくでしょう。今後は、倫理的な論点に加え、俳優やモデルの収益構造の変化や、既に亡くなっている方々などの著作権について議論が白熱していくでしょう。
AI依存が社会的格差を拡大する可能性
このAIによる社会的格差はタイムリーというわけではありませんが、非常に重要なトピックです。社会的・感情的AIの導入が進む中、教育やセラピーなどの人間的なサービスが自動化されています。
裕福な層は引き続き人間によるサービスを受ける一方、低所得層はコストの制約からAIに依存する傾向があります。
このようなAI依存は、既存の社会的格差を拡大する可能性があります。
【ヒトコト】AIの普及は利便性を高める一方で、サービスの質における格差を生む可能性があり、社会的公正性の確保が求められます。この貧富の差による従来の価値が受けられなくなる現状は、日本の未来で危惧されている天然魚と人口魚の関係に似ています。漁獲量が減る中、富裕層のみが"天然の魚"を食すことができ、一般の食卓には人口飼育の魚が並ぶようになります。実際に徐々に進んできているのを感じる方もいると思います。
脱Nvidia!Amazon、Anthropicと協力しAIスーパーコンピューターを構築
Amazonは、AIスタートアップのAnthropicと提携し、世界最大級のAIスーパーコンピューター「Project Rainier」を開発中です。
※Anthropic(アンソロピック):OpenAIの元幹部が創設した注目の会社で、AI技術の研究、開発、販売を手掛ける会社で、主力製品は対話型AIチャットボット「Claude(クロード)」です。現在AIチップ市場の95%を占有するNvidiaのGPUに依存しないAIモデルのトレーニング環境を構築することなどを目的としています。
このシステムは、Amazonの最新AIチップ「Trainium 2」を数十万個搭載し、Anthropicが現在使用しているクラスタの5倍の性能を目指しています。
Amazonは、Anthropicに80億ドルを投資し、生成AI分野での地位強化を図っています。
【ヒトコト】現在はNvidia一強のAIチップ市場ですが、Amazonによる高性能なAIインフラの構築は、生成AIのコスト削減と普及を加速させ、業界全体の競争力を高めると考えられます。目下各国にて、ソブリンAI(AI技術と関連データに対する政府または組織による制御)が話題になっていますが、日本におけるAIチップの国産化も加速していく方向が濃厚かもしれません。
OpenAIが新機能や製品を毎日発表する「12 Days of OpenAI」を開催
OpenAIは、12月5日から12日間にわたり、新機能や製品を毎日発表する「12 Days of OpenAI」を開催しています。
初日の発表では、推論能力を強化した新モデル「o1」の正式リリースと、月額200ドルの「ChatGPT Pro」サブスクリプションが紹介されました。
このサブスクリプションでは、GPT-4oへの無制限アクセスや高度な音声モード、そして「o1」の特別バージョンが利用可能です。
今後は、テキストから動画を生成するAIツール「Sora」のリリースも予定されています。
【ヒトコト】OpenAIの連続的な新製品発表は、AI技術の急速な進化と市場での競争力強化を示しています。特に、「o1」モデルや「Sora」の登場は、AIの応用範囲を大きく広げ、UX・CXをさらに向上させる可能性があります。どのような発表が来るのかワクワクしませんか?一緒にトラッキングしていきましょう。
お読みいただき、誠にありがとうございます!
以上、このNoteを読んでいただきありがとうございました。
私は、爆速で進化するAIと知と勝利の探究職:戦略コンサルティングについて、常に皆さんと一緒に学び、ワクワクしながら圧倒的な成長をすることを目指しています。
今回のNoteでは、前週の注目AI記事について解説しましたが、これからも様々なテーマで記事を更新していきますので、引き続きご覧いただければと思います。一緒に成長していきましょう!