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インフルエンサーになっていた古い友人のインスタグラマー裏話

たまにはSEOアダアフィとは違う話でも。

数年前、古い友人(同級生)がInstagramのインフルエンサーになっていることを知りました。
その友人とはそこそこ連絡を取り合う仲で、それまでにも仕事やお金の話などはしたことがあるのですが、誰にも言わず秘密で副業していたそうで…

今回は、Instagramのあるジャンルで成功した友人の体験談をお届けします。

趣味で投稿していた外食投稿がバズる

写真はイメージです

まだ世の中のSNSはFacebookが猛威を振るっていた頃。
外回りの営業職だった友人は、新しく登場したInstagramで、何気ない気持ちで外食グルメの写真を投稿していたそうです。

確かに外回り営業であれば、基本的に昼食は外食です。毎日投稿するネタに困らない。

ちなみにその友人は全国規模で事業展開する会社の営業で、何度も営業成績日本一になったことがある超優秀な営業マン。
本業で優秀な人は、副業でも大成功する人が多いイメージがあります。

あくまでも趣味、ネタが毎日湧いてくるからやっているだけで、特に写真に拘ったり、バズらせようと試行錯誤したり、といった工夫はしていなかったそうです。

しかし毎日投稿を続けて1年が経った頃、ハッシュタグをしっかり付けた投稿がバズり、あっという間にフォロワー1万人に。
その頃から、飲食店から「うちに食べに来てほしい」というお誘いDMが届きはじめたといいます。

もちろん、飲食店からのお声掛けですから食事代は無料になります。

「やった!タダ飯が食べられるぞ!」

その出来事から、彼の「グルメ系インフルエンサー」としてのキツい生活がスタートしていくことになったのです。

取材単価5万円

写真はイメージです

当初は「飲食代無料」という条件で、ラーメンから寿司まで様々なグルメをタダで食べられ大満足していた友人。

しかし、「せっかくお店の人に呼んでもらえたんだからしっかり紹介してあげたい」と、投稿内容のクオリティに拘りだし、それからはうなぎ上りでフォロワーが増えていきました。

日に日に飲食店からのオファーが増えていき、断ることもしばしば。

するとオファーしてくる飲食店が条件を提示してくるように…

「交通費も払います!」

「どうしてもオープン前に来てほしいんです!謝礼も1万円お支払います!」


…これめちゃくちゃ金になるぞ。


グルメ系インスタグラマー誕生の瞬間です。

それからは、紹介1件につき1万円の取材費を請求するようになります。
まだ本業を続けていた友人は、外回り中の日中に1件、そして終業後の夜に1件と、1日2件の取材をこなしながら明確に事業として継続し、最終的には1件5万円の単価まで上がります。

1日2件まわれば10万円。
しかもタダ飯なので月の食費0円。
1日1件でも月155万円です。

と、聞くとオイシイ話に聞こえるじゃないですか?


まあ、実際はそんなオイシイ話だけではなく…

毎日ラーメンの依頼とか来たら、マジで飽きますからね。

太るし。

私も以前、ラーメンWalker(KADOKAWA)の取材で、記事作ったりしてたことあるのでよーく知ってます。

だいたい、1日2件(オープン前の午前中、夕方の開店前、閉店後とか)、多い日は3件とか取材でラーメン食べるんです。

1週間くらい毎日。

マジで飽きます。
1日で3件目とかになってくると、もう味の違いなんかさっぱりわからないくらい舌が馬鹿になるし、むしろ体が拒絶反応を示してくる。

アレね、ラーメンって撮影用の物は味付けとかも違うんですよ。
普通よりだいたい濃い。
スープの色がよく出るようにみたいな理由で。

そんな「食べる苦労」を友人も嫌ほど味わったようで、当初は1万円〜2万円ほどの取材単価だったのが、断りたいから5万円まで上げた、ということです。

実際のところ、その金額を提示すると1日1件くらいに落ち着いたそうですよ。

ちなみに、いま流行りのTikTokrなんかだと、1件8万円くらいが相場だそうです。

グルメ系インフルエンサー儲かるんですねぇ。

友人の現在

さて、そんな友人の現在ですが、飲食店のプロモーションに関するコンサルティングなどを行う会社を経営しています。

当初私も参加したのですが、一緒に仕事をするとなると馬が合わず「友達のままで居たいから仕事で関わるのはやめよう」ということで去りました。

今は以前通りの友人です。


グルメ系インフルエンサーのリアル、いかがでしたでしょうか。
もちろん、世の中には様々なインフルエンサーがいらっしゃいますので、あくまでも一例ということで。

現在はグルメ系インフルエンサーも飽和状態になっており、なかなかフォロワーを集めるのが難しい状況ということです。
やはり先行者有利はどこにでも存在するんですね。

では、また機会があれば別の体験談を話したいと思います。

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