生きる実験者。
例えば、古典落語と新作落語。
世の中的には、古典落語の方が格上と思われているけど、考えたら古典落語だって、最初は誰かが生み出した「新作」で、それが長年にわたって、語り、受け継がれていくうちに古典まで上り詰めた、ということ。
と、考えると、今聞いている新作落語も、何十年かしたら立派な古典落語になっている可能性もある。
SWA は、そんな新作(創作)落語の集団。
林家彦いち、
三遊亭白鳥、
春風亭昇太、
柳家喬太郎、の4人の師匠たちによるユニット。
新しい形、新しい試みで、落語の古い世界の殻を破り、新たな世界を見せてくれる、勇気ある噺家、実験的な落語家たち。
今回の噺は、それぞれの創作だけど、四人の話す物語が絶妙にシンクロして、一本に繋がっていく、というこれまた私好みのスタイル。
安部公房、寺山修司しかり、常に「実験的」なチャレンジをしてる作品が好きなのだ。
そういう意味では、日々、生きる上でもささやかな「実験」を試みている、と自分では思っている。
「生きる実験者」。
ふむ、好きな言葉の響き。