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仕事はないけど、住む場所を変えてみた
なんとかなる。
仕事決まってなくても、先に住んでみたい場所に身を置いてみて2年半。がっぽり稼いではいませんが、ちゃんと生きてます。むしろおもしろ楽しく生きています(笑)仕事がないと住むとこ変えちゃいけないって法律ないし、誰もそんなこと言ってないしね。身を置いた場所で仕事をしたけりゃ何かすればいいし、別に仕事をしなくてもいいよね、お金があればだけど(笑)でもお金があっても仕事をしたいって人もいるだろうから、全部自由だなぁって思う。
本州で会社員をしていたパートナーがなぜか「俺は木こりになる」と言って北海道へ。数ヶ月のバイトならあるからと、キャンピングカーごとフェリーに乗って海を渡り、そこを家にして木を伐ったり、薪をつくったりしていたのが3年半ほど前。このハナシはそのうちまたnoteで。「じゃ、わたしも会社やめてしばらく放浪したら、友だちどころか知り合いもいないけど、北海道住んでみよ♪」となって2年半。オットは木こりとして0.85人前くらい(あくまでわたしの見解です)にはなったし、わたしはわたしで、仕事を含めていろいろなことをしながら生きている。これまでとはうって変わった生活ではあるけれど、自然の近くに身を置きたいと望んだわれらにしては、なかなかおもしろ楽しい生活なのである。たとえば天然のきのこをとって食べたり、木の樹液を沸かしてコーヒーを飲んだり、とある木の実を煮だしてお茶にして飲んでみたり、木の樹皮を使って染物をしてみたり、お知り合いが飼っているやぎの乳を搾って飲んでみたり、自分たちで育てた大豆で味噌や納豆を作ったり、畑の横のしらかばの木漏れ日が美しい場所でバイオリンライブと写真展を企画したり、畑の堆肥としてゾウや馬の💩を運んだり、ドでかい音楽フェスでしらかばの枝葉をヴィヒタを売ってみたり、雪が降ったさとやまの山頂から尻すべりでゲラゲラ笑いながら下山したり、高校生とモルック作って遊んでみたり、大学生と一緒に札幌にある有名百貨店のクリスマス装飾のバイトをしてみたり、めでたく?迎えた50歳の誕生日は大学生によるサプライズ企画で祝ってもらったり・・・まだまだ驚くほどいろいろな経験をしているのですよ、あ、たとえば友人宅のニワトリを捌いて、朝から鳥刺しと焼酎ストレートで乾杯したりも(笑)
そして私たちはこの冬、また住む場所を変える。そしてまた仕事は特別決まっていない。北海道に来た時点で、できるだけ自然の近くに身を置いて暮らしたいと思っていた。札幌は大都会である。でもまぁ、いろいろ挙げたおもしろおかしい経験はほぼすべて札幌でのことではあるんだけど。そういう意味では自然が近い大都会なのかな。もっと近づきたいという願望があり、私たちは住む場所を変えることにしたのである。人はみな「え?木こりの転勤?」「あっちでいい仕事見つかったの?」と聞いてくるフシギ。「あ、いや仕事は何も決まってないけど、住む場所変えてもなんとかなるかなーって思って」と答える。人類はいつから仕事ありきで住む場所を決めるようになったのだろうか?いや、海外ではけっこう住みたい場所(国)で仕事を変える人に結構会ったから、人類というかニッポン人なのかも?しれない。
「住んでみよ♪」と能天気に北海道にやってきたわたくしですが、友人どころかお知り合いのひとりもいなくて、孤独を感じたことも実はありました。でもたくさんの方のおかげさまで、まるで生き方辞典でもつくれそうないろいろな生き物?珍獣?のような人々と会うことができ、視野が広がるどころか、生き方まで変わっていきそうな今日この頃。そうだ、わたし、自称『おもしろニンゲンハンター』だった!
札幌を離れるにあたって、出会った人たちに「何か」を贈りたいなと思ったのですが、どこかで買った「モノ」はなんか違う気がして、わたしが心をこめてお渡しできるのは「言葉」だ!と思って、お会いした愛すべきたくさんの人たちを思い浮かべながら、この作品を綴っています。自然を心の底から愛するひと、遊ぶように仕事をする人、暮らしと仕事が地続きのような人、大人気なく自然の中で遊ぶ人、じっくり時間をかけて丁寧にモノづくりをする人、森で樹々のことを教えてくれるワカモノ達、今日のわたしはここで出会ったすべての人でできています。札幌という大都会でこんなオモシロニンゲンに出会えたということは、もしかしたら本当は住むところなんて関係ないのかもしれません。どこにいても、誰と何をするか?であって、そしてその「何」はシゴトだけではないようで、もっと言うと、「何をするか」は「どう生きたいか」に繋がっている気がします。
キャリアコンサルタントの資格のために勉強したクランボルツ先生の『計画された偶発性理論』では未決定の未来を望ましい状態とした上で、偶然の出来事をキャリアに活かすためのスキルを5つ、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心と挙げてます。いやぁ、クランボルツ先生、大好きです!ありがとうございます!わたしの行き当たりばったりの?人生を理論的にアカデミックに認めてくださって嬉しいです(笑)今後の人生も楽観的な特性全開でなんとかします!
わたしには野望があります(笑)ほぼ妄想の域ではありますが、まだまだやりたいことがありまして。これまで出会った方、これから出会うまだわたしが未確認のおもしろニンゲンといつどこで交わるかわからないので、野望をここに共有しておきます。
北海道の人たちは距離感がバグっておりまして、東京は近いけど、函館は遠いらしく、私たちがこれから住もうとしている場所は「近い」とおっしゃいます(笑)大きな山々の麓でお待ちしていますのでいつでもお越しください。したっけね~。
あ、お金はあんまりないので仕事はします!