「環境が変わると子どもが伸びる」を実感できたサポート会
発達凸凹アカデミーでは
子どもの発達インストラクター、子どもの発達スペシャリストの資格を取得した方向けに
定期的にサポート会を開催しています。
6/17(金)には「子どもの発達と環境」の講師の川手美香先生が、
子どもにできる環境調整をテーマにサポート会を行いました。
学校や園に少しずつ慣れてきて疲れが出やすいこの時期に、
環境調整でできるお子さんのサポート方法について
インストラクターのみなさんとシェアしました。
子どもを取り巻く環境とは
まずは「子どもの発達と環境」講座のおさらいから。
環境とは子どもを取り巻く
「空間、もの、人」のことです。
講座では、お子さんへ直接アプローチする方法ではなく
環境への間接的なアプローチをすることで、
お子さんの行動を引き出していこうということをお伝えしています。
空間へのアプローチとは
「○○してもいい?」とその都度お母さんに確認して返事がないと行動できない、
座っていてもすぐに立ち上がりウロウロするお子さんに対してのアプローチ例として、
「テレビゾーン、寝転がりゾーン、ソファゾーンなど
コーナー別にマットを敷いて、空間を分ける」
という対応をされた方がいらっしゃいます。
ここは何をする場所か、ということが明確になったことで
落ち着いて時間を過ごせるようになり、
スペースの取り合いによる家族間のいざこざが減ったそうです。
ものへのアプローチとは
部活の道具などを定位置に置かず玄関の床に置いてしまうお子さんに対して
イライラしてしまうというお母さんのアプローチ例としては、
「玄関ドア横(靴を履く時に必ず見える位置)にフックをつける」
という対応をすることで、
家に帰ってきたらフックに掛けるようになり、
お子さんへのイライラから解放されたという方がいらっしゃいます。
インストラクターがやっているアプローチ方法のシェア
低学年の頃はランドセルや習い事のカバンを片付けられず、
その辺に置いたままになっていた。
ランドセル置き場の棚と、習い事の荷物を入れる大きなかごを用意してからは、
置き場所が分かりやすくなり自分で片付けられるようになった。
学校のお手紙を自分で出せないことに困っていた。
手紙を入れる箱を作ったらそこに入れてくれるようになった。
帰ってきて水筒を出してくれないことが悩みだった。
「水筒出してね」と書いた付箋を目につくところにいくつか貼って、
直接言うことをやめた。
少しずつ水筒を出せるようになってきた。
中学の制服は手首のボタンがしめずらいのでスナップボタンに、
靴ひもを結ぶのが苦手なのでダイヤルで調整できるタイプの靴に変更し、
子どものストレスに感じることを減らして行った。
などなどインストラクターのみなさんが普段実践して
お子さんに良い変化があった事例をたくさん話して下り、
とても学びになりました。
また、そんな環境へのアプローチを日々行っていたことで
お子さんの状態が落ち着いてきて、
不登校だった子が学校へ行けるようになった・・
など嬉しいお話も聞くことができました。
現在お子さんが不登校で悩まれている方にとっては、
すごく勇気づけらたのではないでしょうか。
「環境が変わると子どもが伸びる」ということを
改めて実感できたサポート会でした。
子どもの発達支援講座「子どもの発達と環境」では
1日3時間でお子さんを取り巻く環境の整え方、
そしてママのメンタルの整え方も学べます。
ご興味ある方はこちらからどうぞ↓