プリンター修理の顛末記:新品より修理を選んだ末に…

昨年12月、我が家のCANONインクジェットプリンターTS8230が故障。「インク吸収体が満杯」という表示が出て、修理が必要とのこと。

インターネットで修理手続きをすると、宅急便が引き取りに来てくれ、しばらくして修理されたプリンターが戻ってきた。代金は2万円ほど。送料(引き取り、箱代、返送)と代引き手数料込みだ。

修理に出す際、AmazonのブラックフライデーセールでTS8230よりグレードの低い機種ではあるが、2万円程度で新品購入できることを知った。

妻は「新品を買った方がいいのでは?」と言ったが、私は持続可能な社会のためには修理して使うべきだと思ったし、詰め替えインクのストックも残っていたので、修理を選んだ。

修理後のプリンターで年賀状印刷を済ませ、一件落着…と思いきや、年明けに書類を印刷していたら、印刷がかすれる。ヘッドクリーニングを何度試しても改善しない。

案の定、妻から「だから新しいの買おうって言ったのに!」と責められる始末。

そこでYouTubeで解決策を探したところ、以下の動画を発見!
【プリンターヘッド洗浄】
目詰まり解消!復活!Canonプリンターお手入れTS8230

早速この動画を参考にヘッド洗浄を試みることに。

ヘッドを洗い、乾燥させて元に戻そうとしたが、動画には戻すシーンがカットされており、手順がよくわからない。

壊してしまうわけにはいかないので、さらに動画を探したところ、以下の動画を発見!

【Canonプリンター】TS8230 プリントヘッド取り外しから取り付け

この動画のコメント欄を参考に、無事洗浄後のヘッドを戻すことができた。

印字してみると、動画のように完璧には回復しなかったが、目的としていた書類のコピーはなんとか読める程度にはなった。

今回の件で改めて感じたのは、インクジェットプリンターのビジネスモデルへの不満だ。

プリンター本体は安価だが、インク代が高い。年賀状シーズンにインクを買いに行くと、インク代に少しお金を足せば新品のプリンターが買えてしまう。

結局、まだ使えるのに新しいプリンターを買ってしまい、古いものは捨てることになる。

初期の頃はプリンターの性能が年々向上していたので、買い替えも納得できたかもしれない。しかし、最近は違いがわかるほどの進化がない。

プリンターを販売している会社の持続可能性はあるかもしれないが、持続可能な社会を作るには、このような使い捨て文化からの脱却が必要だと思う。

今回のケースであれば、インク吸収体が手頃な価格で買えて、自分で交換できるのであれば修理していただろう。

直すより買った方が安いものは他にもたくさんあるが、物を直して大事に使う文化に戻ってほしいと思う。

また、製品設計も直して使いやすい構造にしてほしい。

そのような構造にすれば、おそらく製品価格は上がるのだろう。メーカーの持続可能性と持続可能な社会との間にはギャップがあるのかもしれない。

もし、CANONのプリンターで同じような症状でお困りの方がいたら、是非ヘッドの洗浄をしてみてほしいとおもい、この記事を書いた。



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