新人訓練②:現れて去る(中西)
もんサー(ひとりでできるもんサークル)の新人訓練をしました。
これはその記録のふたつめです。
8/19
・レクチャー
自分用メモ
・状況の中で、何も「しない」ままでいる(=参加しない)ことなど可能だろうか
・「する」と判断されるためのハードルはどれだけの高さなのか、その高さより下は本当に「しない」ことにあたるのか
・部屋の中に居る/外に居る
自分用メモ
・状況に伴って変化してしまう自分について、その把握を〈自分⊃状況〉というよりも〈状況⊃自分〉に重心を置いて行うことに、慣れていない
・自分がいるところで自分がそこにいることを捉えつつ、同時に自分がいないところのことも捉えている、という二重の責任感によって、落ち着く
・いろいろな立ち方を試す
自分用メモ
(A)安定感、不快感の除去、安心
(B)集中、怒る、すぐ動ける、規律を受け入れる、目を合わせる、タスクのことを考える
(C)ぼーっとする、何かに感動する、放っておく、ふらふらする、内面にこもる
(D)交互にやってみたり中間をやろうとしたりするがうまくいかない、しっくりこない
・他人が自身の身体感覚を用いて話すことを聞いて、自分はどんな風にそれを使ったり無視したりするのか
・誰かが置かれていて自分は置かれていない状況について、なにを「する」ことができるか
8/20
・ディスカッション
自分用メモ
・反応を参照して判断している
・反応とその意味の対応表が異なっているとケンカになる(わかる/わからない、とか、言った/言ってない、とか)
・対応表が手渡せる、は、状況がわかる、みたいなこと
・街に出て、人の会話を聞く
自分用メモ
・いつも作業しながら片手間で感じていた人の会話や場の状況を、その把握をするぞと思って捉えようとすると、情報量の多さにびっくりしてしまう
8/21
・会話を書き起こす
自分用メモ
・書き方。図/イラスト/台詞/縦書き/横書き/色使い、等。
・思い出せること(情報の種類)。配置/音/言葉/雰囲気/印象/色/年齢/権力配置、等。
8/22~24
・プレイのための素材をつくる
8/25
・テストプレイしてみる(in 会議室)
自分用メモ
・案外、書き起こすときに使っていた癖(書き方・思い出す情報)とはまた別のポイントに注目する人が多く、そのギャップがまた個別的で面白い。
・手塚夏子さんと行った「実験づくり」ワークショップに迫る、連続制作感。激しすぎてもうあんまり覚えてない。
8/26
・プレイしてみる(in どこでも)
自分用メモ
・学生会館ラウンジ/サイゼリヤ/道/公園、様々な場所でプレイを行ってみたが、予想より遥かに迷惑顔されない(されなかったわけではない)。
・①②両方のフィードバックを経て、実際に抽出していたのは音とその空間内での位置関係だったかもしれない、と思った。立体音響的な。
・そういえばあんまり会話内容は思い出せない。しかし会話している人らの人間関係をどう判断したか、は覚えている。使った手掛かりと結果、どうなってるんだ……。
・手塚夏子さんと行った「実験づくり」ワークショップを超える、連続制作感と現場感。激しすぎてもうあんまり覚えてない。
全体を終えて
・状況は常に超が付く複雑さで、ちょっと変わったことをしたくらいでは、どうにもならない(何も変わらなかったわけではない)。
・ということは私は、状況とは出来事ひとつで壊れてしまう単純なものであり且つその責任を負うのは私だということ(それなりに本当にそうなのだけど)を、実態より大袈裟に予想していたことになる。
・で、そうした予想が強いと、自分で構築し上げた特殊な「状況」でしか自分のやりたいことができないはずだ、と思ってしまうな……。
・途中「状況の現れの媒体として、自分の身体を取り扱う」というコメントを講師のうらさんがしていたと記憶しているのだが、これはあんまりやったことないモデルでの把握だ、と思う。自分が周りに影響を受けて変わることについて、出来事とそこでの変化の「歴史」として構築していくのがポピュラーなんではないか。「歴史」の構築の中では自分の変化をついつい過去と辻褄の合う或る傾向に押し込めてしまう。精神の一貫性(?)に真面目に向き合い過ぎて、却っていまここの自分の身体が感じていることを軽んじている。でも本当は、自分が思うより激しく身体は周りの状況の中に放り込まれて変わりまくっている。そのことを捉えるには、大切なおもちゃくらいの感じ(かけがえのないおもちゃではある)で自分を自由に動かしてみてよい、かもしれない。
・それはそうと、二つとも大変だった。