実験ってなんだ(小島)

ひとりでできるもんサークルの新人訓練第1弾として、手塚さんのワークショップがあった。私は、4日間のうち3日間に参加した。

初日は、自己紹介、体の観察にはじまり、「反応」を再現しようとしたり、相手との距離感を確かめたり、不快な動きを確かめるグループワークをやったりした。
最後に、課題として、それぞれも「実験」を作ってくるように言い渡された。
そこで初めて思った。「実験」ってなんだ?

2日目、3日目は「実験」のサークル員へのお披露目の場であり、4日目は公開お披露目だった。
全てが終わって、やはり思う。「実験」とは…?
やることは分かったが、何をしたら「実験」と見なされるか。失敗してもいい、考え試みることなのだと頭では理解したつもりだ。けど、確かめるって何だろう。ほんとに確かめたいこと、確かめ方ってなんだろう?

周りの人を見ていても、それぞれの興味があり、それぞれの確かめ方があった。
私はだからこそ、自分の「実験」に戸惑ってしまった。
私は、伝え方に関する「実験」をした。それぞれに別の指示を出し、伝え方を変えたことで、片方では内容自体の精査に、もう片方では逆に内容を詳しく話し共感を誘う形に効力を発揮したことが観測できた。

しかし、それぞれの条件が同じでなかったことなど、実験に対しての粗や、私は自分が出来そうなことを確かめたいだけではないかという思いが残った。
「実験」ってなんだろう。「実験」するワークショップを経て、私は何も分かっていない。

「実験」が分からないが、しかし確かめることはできる。「実験」の定義はなにかを確かめる「実験」でも次はしてみようか、などと考え、とりあえず前に進むことにするのであった。つづく。

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