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初代ときメモを布教したい!

「ときめきメモリアル〜forever with you〜 エモーショナル」発売決定しましたね

6月のニンテンドーダイレクトで特に新情報が無かったので8月のソフトメーカーランナップは完全にノーマークでした。

次の日までの作業を進めながら横目でニンダイを見ていたら…

思わず叫んだ…とまではいかなかったんですけど、ニヤニヤが止まりませんでしたね。

紹介映像の冒頭では何度見たか分からないプロローグが流れます。耳にタコができるぐらい聞いた伝説の樹の話も、不思議と初めて聞く話みたいにワクワクしておりました。

そしてなんと、今度の「ときエモ」はただの移植ではないそうです。全てのグラフィックが新しく描き直されたバージョンも遊ぶことができるとか。個人的には今回のグラフィック、昔の絵の延長にありそうなテイストの絵で、結構気に入っております。

さらにさらに、これが1番意外だったのですが…ついにときメモ1でも登場キャラに名前を呼んでもらえるんですって。
自分はときメモ1以降のタイトルを遊んでいないので名前で呼んでもらう破壊力を知りません。しかし、EVS(名前を呼んでくれる機能)の性能を知っている方々は口を揃えて「初代にもEVSを!」と叫んでいたので非常に楽しみであります。

2024年の5月には30周年を記念したライブがあり、2025年にはリマスター版が発売。公式Twitterアカウントが開設されて以来、少しずつ膨らんでいった夢がほとんど叶いつつあります。

私の周りにいた往年のファンは、とても令和とは思えない動きをみせるときメモに、狂喜乱舞していました。自分が好きなゲームでこれだけ喜んでいる人を見るのは気持ちがいい。

今回のリマスター版、ずぅぅぅっっと「#ときメモ動くかもよ」のハッシュタグでツイートし続けていたメモラー様方はおそらく買うでしょう。
もし、ときメモ仕様のswitchが発売されても…まあ対応するでしょうね。大人の財力で。

しかしですね、今回のswitch版、既存のファンだけでなく新規の方にも手に取っていただきたいんです。

最初のときメモって当時100万本以上売れたビッグタイトルなので「名前だけは知ってる」って方が多いと思います。ゲームセンターCXとかこち亀でも題材になったことがありますしね。もしかしたら某ステルルアクションゲーのガスマスク野郎のネタで知ったって人もいたりして。

実際、当時は革命的なタイトルだったらしいです。ミニゲームの操作説明までもがフルボイス、10個以上あるマルチエンディング、某野球ゲーや某ウマゲーにまで引き継がれた完成度の高いゲームシステム。
ゲームの歴史に「ときめきメモリアル」が与えた影響は計り知れないものがあります。もしときメモというピースが無ければ、ゲームの今は多少なり違う形になっていたんじゃないでしょうか。

しかし、本当に偉大な作品ではあるんですが、ゲームの歴史や時代等の観点からときメモという作品を説明すると「30年前は凄かったかもしれないけど、現代だとねー」と思われてしまうかもしれません。

でもちょくちょくいるんですよ、社会現象だった時代も過ぎた現代で、ときメモにどハマりした人達が。公式からの供給が殆ど途絶えた現代で、キャラに本気の愛を注ぐようになった人達が。
私もその1人です。レトロゲーという言葉だけで済ませることはできませんでした。確かに今でも通じる魅力があるんです。

新規勢なので、往年のファンのように30年分の思い出はありません。知識も足りません。
ですが、現代のファンとして、新規勢に寄り添い、現代のゲーマーにも刺さったときメモの魅力を語れるかもしれません。そんな可能性を信じてペンを取りました。

この語りが誰かのときメモデビューのきっかけになればいいなと思います。(新規様が増えれば関連作品の移植も出るかなという下心もあります。)


どんなゲームか

そもそもときメモって何するゲームかって話ですよね。まず、この世で1番新規様のために分かりやすく書かれた文書、解説書の「ゲームの目的」のページを見てみましょう。

このゲームは1995年の4月4日から、1998年の3月1日までの3年間が舞台になっています。プレイヤーは私立きらめき高校に入学した主人公となって、卒業までの高校生活を送っていきます。
最終目的は、ほのかな恋心を抱いていた幼なじみの藤崎詩織から、卒業式の日に愛の告白をされることです。
そのためには勉強や運動、そして体育祭など様々なイベントをこなし、魅力的な男にならなければいけません。
また、プレイヤーがどのような行動をとったかによりエンディングが変化する、マルチエンディング方式になっていますので、何度でも楽しんでください。

「ときめきメモリアル〜forever with you〜」解説書より

ゲームの舞台、進め方、クリア条件。全てが非常に簡潔に説明されていますね。
自分磨きやデート。プレイヤーは与えられたあらゆる選択肢を利用して、藤崎さん曰く「私が告白したくなるような」素敵な男の子を目指します。

ただし、文武両道になることも藤崎詩織に告白されることも、あくまで入学当初の目標です。高校生活3年間での新しい出会いや様々なイベントによって、あなたにとっての目標が変わることもあります。
そして、マルチエンディングと書かれていますが、それらのエンディングに上下はありません。

目標も自由で、エンディングにも上下が無い。つまり、ときメモの目標とは「あなたが目指したい自分になる」ということになります。

「初志貫徹!やっぱり最後まで詩織からの告白を目指すぜ!」
「10股してやるぜゲヘヘ」
「部活で会ったこの子、めっちゃ好きだな…この子の隣にいれたらな…」
「学徒として色恋など言語道断!」
「俺たちズッ友だよな!抜け駆けとかしないよな!?な!?」

こんな風に、人によって異なる高校3年間。これがときめきメモリアルです。恋愛シミュレーションとよく言われますが、これは青春シミュレーションの側面もあるわけです。


どう面白いのか

布教する上で1番大切なポイント。どう面白いのかってことですよね。
ただ…私ってときメモ以外の所謂ギャルゲーって遊んだことないんですよね…だから今日まで出ているギャルゲーと比べて、どこが優れているのかって語れないんですよね…

このnoteの目標へのアプローチが破綻している気がしますが、もうちょっとだけ頑張らせてください。どう優れているかはよく分かりませんが、どう面白かったかなら喋れる…はず…


楽しい(KONAMI感)

小学生の読書感想文並みの見出しですが…楽しいんです。ほんとに。

体育祭、文化祭、修学旅行。一般的なイベントは勿論ありますが、学生の頃の思い出って何気ない日常のちょっとした出来事だったりしますよね。

このゲームでも何もないはずだった日に、能力や運によって様々なイベントが発生します。ゲームが予想してなかった方向から全力で楽しませようとしてくるんです。

そして、プレイヤーの行動による変化は、エンディングだけでなくその道程にも現れます。好きな子の声の調子や表情が変わったり。他にも色々。すごくしっかりプレイヤーの行動に応えてくれるんです。

要は、遊んでる側を決して置いてけぼりにせず、きちんと私達を楽しませてくれるってことです。
ちゃんと話を聞いてくれる面白い人って「この人は次どんな面白いことしてくれるんだろ」と思わせてくれますよね。ときメモもそうなんですよ。
自分が初見で遊んでいた日も、何が起こるかすごく楽しみで、コントローラーを手放すことが出来ませんでした。


キャラが…いいっ…

また小学生が書いたみたいになりましたが…「いい」んですよ…

先程、青春シミュレーションと言いましたが、この青春に彩を与えてくれるのは登場キャラなんです。やっぱり恋だよね。

とりあえずそのキャラ達を見ていただきましょうか。ほい!

どうでしょうか?私はこういう集合絵を見たらすーぐ片思いしている子を探してしまうんですけど。

この画像で「ときメモ気になるかも!」ってなってくれたらそれは非常に嬉しいのですが…やっぱり30年という年月の長さを感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、それで見切りをつけてしまうのは、ちょっと勿体無いかなぁと。
私が初めてハマったとき、キャラデザはあんまり気にしてなかったので、絵柄以外の魅力も沢山あるんです。
まあ今は顔を見たら自然とニヤニヤしちゃうぐらい好きな子がいるんですけどね。ていうかみんな好き。こくらさん(キャラクターデザインの方)大好き。

彼女達は、初めてあなたに出会ってから、どれくらい時が流れようと記憶に残り続けるぐらいのインパクトを残していきますが、それはただ単純に強烈な属性付けがされているからではないんです。

表から見える面だけだと「こんな人いるわけ…」と思われることがあるかもしれません。
ですがその面を作っているのは、非常に人間味のある部分だったりします。
全員、ちゃんと等身大の人間なんです。
これらの性格的な要素がちゃんと同じ人間のものなんだなという説得力がすんごいんですよ、ときメモのキャラって。

そんな彼女達を製作陣側も大好きなのか、ゲーム中、割とあらゆる手段を用いて「この子はいいぞぉ…この子はいいぞぉ…」と推してきます。

人が恋をするってよっぽどのことなので、「恋愛シミュレーション」という文言はハードルを上げてる感じがしますが…彼女達のお陰で結構ちゃんと恋できます。いつの間にかあなたも、このシミュレーションの駒として組み込まれてる…かも?

恋まではいかないとしても、少しでも彼女達の人生、そして製作陣の情熱に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。


サクサク遊べる

これはどういうことかというと、プロローグからエンディングまでの時間があまり長くないということです。大体5〜6時間ぐらいですかね。初見でも10時間以上はなかなか行かないと思います。
何十時間も必要なゲームと比べれば、時間的なハードルはかなり低いのではないでしょうか?

エンディングは10種類以上ありますし、同じエンディングに辿り着いたとしても、そこまでの過程は全然違ったりするので、何周しても楽しめるのは間違いないです。

まずは一回遊んでみて、それで気に入ったら本腰を入れて臨んでみるってのも悪くないかなと思います。


終わりに

ネタバレを極力踏まずに布教できる部分はこんなところですかね。ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回、ときメモで自分が好きなところを語らせていただきましたが、それは他のギャルゲーにも備わっている魅力なのかも知れません。

むしろ、そうだったら嬉しいです。自分が感じたときメモの良さが、他のゲームの製作陣にとっても強みに思って貰えたわけですから。

それでも、このギャルゲーが世に溢れた時代でも、ときメモを手に取ってもらえたら凄く嬉しいです。これはただの願望なんですけどね。

人によるかもしれませんが、ときメモって最初「幼馴染」とか「眼鏡をかけた文学少女」とか属性でソートしてたキャラ達を、いつの間にか「藤崎詩織」「如月未緒」という1人の女の子として捉えるようになってるんですよね。

私が好きな人も属性だけ見たら、他のギャルゲーに似たような人がいるかもしれません。
でも、私が好きなのはその人だけなんです。虹野沙希だけなんです。これは似てる人がいるとかいないとか関係ないんです。

「虹野さんに出会えた」

これが自分にとって、何よりも大切であり、ときめきメモリアルにしか無いものなんです。

虹野さんに限らず、「ときメモでしか会えない人がいる」というのは当たり前のことではありますが、どれくらい時が流れようと永遠に変わらない唯一無二の魅力のはずです。
この30年近く輝く光が、全ての人には無理でも、今を生きる誰かに届いたらいいなぁと思います。

「伝説のギャルゲー」や「30年前のレトロゲー」などの教養としてだけでなく、新しく触れた誰かにとっての「好きなゲーム」にもなってくれますように…


おまけ(ネタバレ注意) 新しい「ときメモ」への願望

ここから先の内容は初代ときメモのネタバレを含みます。ご注意ください。

「ときエモ」
新グラフィックとEVSだけで十分嬉しいんですけど、15年ぶりの本家の新作なので「あれないかな、これないかな」と色々なことを求めてしまいます。

ここからは私の個人的な要望を綴っていきます。


簡単なチュートリアル

初心者にとって最大の鬼門は「爆弾処理」ですが、ずっと対策が分からず、結局女々しい野郎どもの唄を歌うことになるっていうの、あるあるだと思います。

手探りで攻略法を探すのも楽しいですが、これで新規プレイヤーの爆弾も爆発したら悲しいので、「デートに誘うといいよ」ぐらい教えてくれてもいいんじゃないかなと思います。
それだけ知ってても大変なのは変わりないですしね…


難易度調整

これも初心者対策ですね。無いよりはあった方がいいと思います。

易しい(初心者用の新難易度)
普通(PS版ぐらい)
難しい(PCエンジン版ぐらい)

でどうでしょうか?


アルバム機能の強化

今回のswitch版のベースがSS版ではなく、PS版ということで不安なのが、アルバムについてです。

PS版って1つのシステムデータに1つのアルバムデータしか残せないんですよね。
なので、13人全員のアルバムを作るには13個のメモリーカードを用意する必要がありました。

この令和の時代にSDカードが13枚必要とか言われたらキツイので、ちゃんと1つのデータに全員分残せるようになってて欲しいですね。


クリア後のヒント

分かりづらいですが、どういうことかと言うと

「エンディングを見た子に関しては、その子のイベントがどういう条件で発生するか確認できるようにする」

ってことです。

ときメモってまっさらな状態での初見プレイも楽しいですが、自分で選んで攻略した子のイベントは全部回収したいですよね。
イベントの具体的な内容は伏せて、発生条件だけ教えるのはありなんじゃないかなぁと思います。


少しだけ新録音声

わがままではありますが、ちょっとだけ新録音声が欲しいです。
折角、30周年ライブで全員が集合したので新録とかしてないかな…なんて思っちゃいます。

あくまで1人のオタクの発想なんですけど…アルバムを一緒に見てる時の声が新録とかどうですか…?要は「30年経った彼女達が隣にいる」ってことです。

30年経った彼女達がどんな姿をしているかは、人によってかなり解釈が分かれそうですし、「見たくはないかな」って人もいると思います。

でも声だけなら…PS版でも卒業後のどこかのタイミングで一緒にアルバムを見ているというシチュエーションなので、ありなんじゃないかな…なんて。私は2025年の虹野さんの声が聞きたいです。

10代の頃の恋人と30年間添い遂げるって、リアルの恋愛エアプの私にとっても夢物語な気がしなくもないですが…いいじゃないですか、「〜forever with you〜」なんだし…
きらめき高校の伝説を信じなさい…信じなさい…

あと、ちょっとでも音声が新録されたなら、新しいフリートークが聞ける可能性が出てきますしね。


とりあえず、今思いつく要望はこんな感じです。他のメモラー様方はどんなことを望まれているのでしょう。

どんな作品になるにしても、今までのファンと新しいファン、両方が楽しめるようになっているといいですね。

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