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簡単に血液ガスでアシドーシスの原因を鑑別し治療方針を決める方法教えます

血液ガスに苦手意識を持っている方が多いです。
この理由は評価の手順が難しいこと、頑張って評価したところでそれほど方針の変更に影響しないことが挙げられると思います。
「頑張って評価しても、治療方針変わらないからいいや!」ってなるのはごく自然な流れです。

今回は簡易スチュワート法を紹介します。
この方法のメリットは計算が簡単であることと、アシドーシスやアルカローシスの定性だけでなく、定量化もできることです。
つまり、複数アシドーシスやアルカローシスが併存している場合に、どの項目が最もその患者の酸塩基平衡に関与しており、介入の必要性が高いかを教えてくれることです。

循環不全が原因と思って輸液負荷していたけど、実は生食輸液による高クロール性アシドーシスが原因だったとか、手術に備えて前日から絶食にしていたことでケトーシスが悪化しているのが原因だった…
といったことに気づくことができるようになると、謎のアシドーシスとして不安を抱えながら管理するより、クリアカットに原因が特定できると安心して自信を持って治療を行うことができます。
当然治療によってそのアシドーシスが改善しているかを確認することを忘れないようにしましょう。



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