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脳出血後に血圧を下げるけど、高血圧より正常血圧の方が予後不良って知ってた?

日本では脳出血後にルーチンでSBP140を目標に降圧薬を使う病院が多いです。
しかしこれは神経予後を改善するかどうか分かっていません。
むしろ題名のように脳損傷後の自己調節能が破綻した脳では正常血圧でも脳の低灌流が生じて予後を悪化させます。
本来は、患者の脳圧に応じて適切な血圧を個別に考慮する必要があります。
脳灌流(CPP)は平均血圧(MAP)-頭蓋内圧(ICP)で規定されます。
CPPの理想は成人では60以上です。
意識がない程の重症な脳卒中なら頭蓋内圧は高度(20以上)に上昇していることが予想されるため安易な降圧は危険です。
その他、集中治療室で管理する虚血性脳卒中後の管理に関してまとまったテキストが無いためスライドを作りましたのでぜひ参考にしてください。

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