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Torsade de pointsの対応をアルゴリズムで確認

重症患者の管理中に意外と高頻度で遭遇するTdp。
薬剤性のQT延長であったり、電解質異常であったり原因は様々です。
対応に関しては、通常のCPRと同様で良いものと良くないものがあります。
特殊性を理解して適切な対応ができるようにしておきましょう。

経過をモニターで振り返ると、徐脈とQT延長をきっかけにPVCが出現。これが原因でRonTになることがほとんどです。
つまり徐脈にしないことがポイントであり、薬剤(抗精神病薬やプレセデックスなどの鎮静薬、抗不整脈薬)の適正使用と心電図モニタリング、電解質の早期適正化(高Kや低K)、カテコラミンやペーシングでのHR管理が重要です。

抗不整脈薬はQT延長を考慮して、アミオダロンよりもキシロカインが使いやすいでしょう。
Mgの適応も考慮しましょう。

当然、治療に反応が乏しければVA-ECMOの適応です。基本的に可逆性の原因のことが多いため、一時的なメカニカルサポートの良い適応といえます。


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