心臓血管外科の術後の輸血
集中治療医が心臓血管外科の術後管理に携われるのは幸運です。自分たちで管理したい外科医もいまだに多く、「なんか介入する敷居が高い」と感じている方も多いと聞きます。
心臓血管外科術後は循環動態のダイナミックな変化を伴い、見ていて非常に興味深い経験をさせてもらえます。小児の先天心などではさらにその兆候は顕著です。
エビデンスのみでなく、生理学的な知識が無いと太刀打ち出来ません。
今回はその中でも輸血に関する講義です。特に看護師や研修医にとって最低限必要な知識をシンプルにまとめました。即戦力として使える知識のみをまとめたので、明日からの臨床に生かしていただければ幸いです。
具体的には
①輸血の意義
②輸血の適応
③輸血をする際のポイント、注意点
④大量出血時のプロトコールの重要性
⑤輸血後のポイント、注意点
⑥再手術を提案するタイミング
について記載しております。
大量輸血の際の細かな対応、プロトコールについては別のスライド(危機的出血時の対応は大丈夫ですか?)を参照ください。
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