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まちづくり連携セッション:自治体職員による自発的な学びの場づくり ~自主研のススメ~

皆さんこんにちは。行政デジタル改革共創会議(通称:デッカイギ)実行委員の宮森です。

私からは、デッカイギ初日、2025年1月10日、15:30からトーク会場1で開催するパネルディスカッション「自治体職員による自発的な学びの場づくり ~自主研のススメ~」の紹介をさせていただきます。

デジタル共創会議なのにまちづくり?

デッカイギは1回目と2回目の開催は一般参加者は原則公務員のみで、公務員以外は協賛企業の社員の方や一部の招待者のみが参加できる形でした。

それは公務員同士の話はかなり建設的であったものの、「国・自治体・事業者など行政デジタル改革に関わる複数のステークホルダーが相互の信頼醸成を図り、情報共有や議論をする交流の場」というデッカイギの主旨からは少し外れているかな、という思いもありました。

そこで今回は様々なステークホルダーが集まる場にすべく、公務員以外の皆様にも一般参加申し込みで参加いただけるようにしました。

また、公務員同士においても、同じジャンルの公務員との交流だけでは結局は狭い範囲での情報交換になってしまいがちです。国や自治体では、情報システムやDXに取り組んでいる職員以外にも、多くの公務員が様々なジャンルで様々な活躍をしておられる方が数多くいらっしゃいます。

そのような方々との議論や交流はデッカイギをより深く、より幅を広げることができると考え、「まちづくり連携セッション」として関東および東北地方で、自主的な学びの場づくりに取り組む5人の方々によるセッションを企画しました。

みなさんの活動内容や成果、直面する課題を通じて、公務員による学びの場が地域づくりや行政全体にどのように寄与できるのか、そしてどのようにデジタル行政と連携できるかを感じていただければ幸いです。

自主研って?

公務員が仲間とともに自主的に研究・研修する活動を「自主研」と呼びます。活動する地域によって様々な団体があり、今回のメンバーはそれぞれ以下の団体で活動をしています。

東北まちづくりオフサイトミーティング
2009年に後藤好邦さんが設立した、東北管内でまちづくりや地域活性化に資する“人財”育成を目指し活動を行っている広域的なネットワーク。東北6県を中心に活動しており、これまで行政職員や民間企業の社員、NPOや大学の関係者など、多様な分野から延べ2000名以上の方が参加した広域的かつ民官連携のとれたネットワーク。

関東自主研サミット
関東の地方自治体で自主研等活動を行っているメンバーが集結して、2013年に創設されたネットワーク。「チーム千葉県」や「とちのきオフサイトミーティング」など、それぞれの団体での活動情報を報告・共有し連携している。

チーム千葉県
千葉県内の公務員を中心とした有志の集まり。勤務先や部署、役職などにとらわれず「千葉県を盛り上げたい」という想いを持つメンバーが集まり活動している。相互の交流や勉強会を通じて、千葉県と参加メンバーの未来を創っていくことを目指している。

小美玉オフサイトミーティング
小美玉市役所職員により2019年に設立されたネットワーク。他自治体職員や地域住民の参加することにより、地域と自治体をつなぐ場にもなっている。

登壇者紹介

コーディネーター

中本正樹(Nakamasagasなかまさがす代表)
茨城県小美玉市の職員時代に小美玉オフサイトミーティングを立ち上げた経験と、現在、様々な自治体に関わり職員のモチベーション向上に向けたサポートを行っている。

パネリスト

坂本勝敏(関東自主研サミット)
関東自主研サミットを企画運営している実行委員として、自主研活動を普及し、結果として個人のスキルアップやモチベーションアップを図りつつ、あわせて組織や地域への貢献度を高めることをミッションとして活動している。

後藤好邦(東北まちづくりオフサイトミーティング)
東北まちづくりオフサイトミーティングの運営委員として、東北地方を中心に、地域づくりに資する人材育成と東日本大震災からの復興支援を目的に活動している。

角張洋平(チーム千葉県)
千葉県内の自治体に所属する仲間と共に、チーム千葉県を立ち上げ、千葉県内で働く自治体職員のスキルアップやモチベーションの向上に向けた取組を推進している。

代々城衣里(小美玉オフサイトミーティング) 
茨城県小美玉市役所の仲間と共に小美玉オフサイトミーティングを企画運営し、庁内で学びの場をつくることで、職員のスキルアップや小美玉市役所の魅力向上に向けた取組を行っている。

セッションの内容と見どころ

本セッションは、次の三部構成で進行します。

まずは、登壇者による活動紹介で、それぞれの自主研活動の背景や実践内容、そこから得られた成果や課題を共有します。

次に行われるテーマ別ディスカッションでは、「自治体職員にとって必要な学び」「自主研活動の有益性」「活動における課題」という三つのテーマを掘り下げ、参加者との意見交換を通じて新たな視点を模索します。

そして最後に質疑応答の時間を設け、参加者の皆さまの疑問や関心にお答えします。

異なる分野の職員が交流し合うことで、新たなアイデアや解決策が生まれる可能性が広がります。たとえば、地域づくりの専門知識が、情報システムの技術力と組み合わさることで、持続可能な解決策が導き出されることもあるでしょう。

こうした異分野の融合による学びは、自治体職員のスキルアップに留まらず、地域全体の発展を加速させる原動力にもなりえます。また、自主研活動を通じて築かれるネットワークは、日常業務における協力体制を強化し、自治体全体のパフォーマンスを向上させる一助となります。

このような人脈は、将来の業務においても大きな財産となるでしょう。さらに、自治体職員自らが主体的に学びを深める場を創ることは、成長意欲を引き出し組織全体の活性化にもつながります。

ご参加にあたって

このセッションは、自治体職員をはじめ、地域づくりや行政に関心のある方々にとって、自主研活動を知り、実践の一歩を踏み出すきっかけとなる場です。自治体間の垣根を越えた連携を広げるこの機会を、ぜひご活用ください。

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。このセッションが、みなさまの視点を広げ、新たな挑戦のきっかけとなりますように。

セッション概要
タイトル:【コラボ】まちづくり連携セッション:自治体職員による自発的な学びの場づくり ~自主研のススメ~
日程:2025年1月10日(金) 15:30〜17:00
会場:コングレスクエア羽田 トーク会場1

詳細:https://program.dekaigi.org/#0_765498