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こんな気持ちで参加したい&イミフ用語を解説!

拡大する嬉しさ半分、怖さ半分

行政デジタル改革共創会議(通称:デッカイギ)実行委員の澤です。

こんにちは。今度の第3回から”一般参加者”の枠を公務員以外にも門戸を開き、広げました。

これって包み隠さず言うと、実行委員会にとってはかなりの冒険ですし、従来からの参加者にとっては怖いところでもあるんですね。

層が広がるにあたって、デッカイギの主旨が受け容れられなかったらどうしよう、と。そうでなくても、大小の程度はわからなくとも、裾野の広がりによって少なからずこれまで以上に世間の風に晒されるわけですから、後に改善すべき点は出てくるであろう、と。

けれどもこのデッカイギとその意義が、日本中に伝わり拡大していくにあたって、必要な通過点であり、予測可能範囲の成長痛みたいなことかな、とも考えています。

むしろ、後年に「デッカイギで一般参加できるのが公務員だけっていう時代があったんだよ」と伝えられるようになる、その時代が2回・2年で済んだ、というスピード感のほうを重視すべきかもしれません。

とはいえ、新しい風が吹き込んでくる節目とするなら、そもそもデッカイギの参加者としてどんなことを気にしたらいいの?という率直な疑問に対して、初心に返って適切に答えていくべきタイミングとも言えます。

参加にあたっての心ガマエ


これまでに開催されたデッカイギでは、申し込みを終えて参加の決まった人向けに毎回「旅のしおり」(前回の「旅のしおり」前々回の「旅のしおり」)を用意しています。ご期待に添えるよう、今回も準備中です……!

「旅のしおり」って、ちょっと面白い名前ですね。デッカイギというのは全国津々浦々から人が集まるものであり、また行政デジタル改革というのは長い”旅路”でもあるからなのですが、そう例えると、山あり谷あり峠あり、厳しい関門が立ちはだかったり、孤立無援で徒手空拳なのに勧進帳をそらんじなければならないピンチがあったり……。まさにこれぞ旅、という感じです。

そのしおりには「デッカイギについて」「行動指針について」として、次のようなページがあります。(画像は2024年1月開催の第2回のものです。最新版については、ここから内容がアップデートされるかと思いますので、公開され次第ご確認ください)


デッカイギについて
行動指針について

ほぼこの2ページに込められていると言っても過言ではないと思いますが、いくつか抜粋したいと思います。

デッカイギの目的とお願い

国、自治体、事業者など複数のステークホルダーが協働する行政デジタル改革は、相互信頼に基づく情報交換なしに進めることはできません。そこで互いの交流を通じて、ステークホルダー相互の信頼醸成を図ることがデッカイギの目的です。

会議内での発言の取り扱い

原則「チャタムハウスルール」で実施いたします。デッカイギで得た情報について、対外的に引用する場合は、発言者の所属や氏名を言及されないよう留意してください。

求められる行動

  • 価値を認めましょう

  • 敬意を払いましょう

  • 意見を聞きましょう

  • 対話しましょう

  • 言動には責任を伴います

容認できない行動

  • 中傷的な言葉は容認しません

  • セクシュアルな言葉は容認しません

  • 破壊的な言動は容認しません

  • それらを扇動する言動は容認しません

すごく当たり前のことではあるのですが、デッカイギでの振る舞い・発言は、匿名SNSで放言するのとは違います。参加者それぞれには人格があり、自身の仕事に誇りを持ったプロフェッショナルが集っています。

今回のテーマ「お疲れさまです2025迎春」の記事で書きましたが、国内では自治体やベンダーといった立場を問わず、デジタル標準化やガバメントクラウドまわりで疲弊している状況にあります。

もしかしたら共に歩むべき相手方であっても、不倶戴天の仮想敵として自身に課せられたミッションに挑まざるを得ないという厳しい状況の人、積もった怨嗟をぶちまけたい人もいるかもしれません。

ですが(だからこそ)、この全国から様々な立場や職務を背負った人が参加する「デッカイギ」という場を、スマートかつ大胆に、良い意味で”利用”していただきたいです。

気になるコトバ

チャタムハウスルールって何?

そもそも「チャタムハウス」とはイギリス王立国際問題研究所のことで、チャタムハウスルール(Chatham House Rule)とは、ここにおいて1930年前後に導入された、会議や討論の場で使われるルールのことです。

参加者が自由に意見を述べられる環境づくりということで、会議で得た情報は共有できますが、「誰が言ったか」「どこから出てきた内容か」という、発言の具体的な出所については明かさないとされています。

特に近年、ネットでは「世の中は何を言ったかより、誰が言ったかのほうが重要だ」なんていうことがまかり通っていますし、「忖度」なんて言葉もこの10年でずいぶん一般的になりましたが、それがかえって発言の自由度や前向きさを下げてしまうのであれば、実のある議論のために、場の環境を整えるためのチャタムハウスルールと言えます。

BoFって何?

ボフ(Birds of a Feather、類は友を呼ぶ)とは、共通の興味関心を持つ人々が集まるグループや討議の場を指します。特定のテーマについての知識を深めたり、意見交換したりするのに活用され、定型的なフォーマット・構成があるわけではないのですが、カジュアルでありつつ、情報交換、議論、交流を実のあるものにするために開催されます。

前述したチャタムハウスルールと組み合わせることで、歯に衣着せず、本音で、でも尊敬と熱意をもって語り合う。(少なくともデッカイギにおけるBoFでは)そういう場になっています。

LTって何?

ライトニングトーク(Lightning Talk、稲妻トーク)の略です。登壇者が5分間という短い時間の中に凝縮して、テーマ、紹介、問題提起、解説、アピールからちょっとしたジョークに至るまでを、寸鉄人を刺す稲妻的にクリティカルなコトバで矢継ぎ早に繰り出すことで行います。目を引くスライド、耳を引くトーク、登壇者の人柄……。心をがっちりと掴まれること請け合いの濃密な体験があなたを待っています。

もちろんこれをお読みになったあなたが登壇する未来も……!
詳しくは後日LT募集のお知らせをいたしますので、そちらをご覧ください。

ぼっち飯(ぼっち飯対策)って何?

デッカイギは、いわゆる「お勉強のためのセミナーを集めたもの」ではありません。「聴講生」を募っているのではなく「参加者」を募っているのもそれ故といえます。ですので、セッションを見たり聴いたりして「ためになったなぁ…!」だけで帰るのはナシでお願いしたいです。

これを象徴する言葉として「ぼっち飯」があります。見るだけ見てお弁当をひとりぼっちで食べて帰ってしまう。それでは勿体ない!ということで、「デッカイギ」では「ぼっち飯対策」企画として、ささやかなイベントを用意しています。コミュニケーションが少し苦手という方にも、気軽に参加できて、仲間がいることを知り、そして交流ができる!をモットーに準備を進めておりますので、ご期待ください。

参加応募お待ちしております!

毎回申込者多数ですぐ埋まってしまいますので、気合いを入れてお臨みください!