芸術散歩~鹿児島 睦「まいにち展」
私が「行こうかな」と思うのは、ほとんど「感覚」です。
あまり知らない人の展覧会でも、なんか感じるものがあれば、「行く!」になります。
今回の鹿児島 睦(かごしま まこと)さんも知らなかったのだけど、駅にあったチラシを見て、「あ、これいいな」と思い、すぐに行くことを決めました。
近隣の市立美術館。大きくはありません。でも気持ちの良い空間です。
入場券代わりのシールを胸に貼って入ります。
鹿児島 睦さん。陶芸家・アーティスト。福岡県生まれ。海外でも人気で、個展を開いているそうです。
今回、「まいにち展」と名づけられているように、「あさごはん」「ひるごはん」「よるごはん」と、「よなか」「さんぽ」もあったかな。それらにふさわしい生活の器やアートがたくさん並べられていました。
思っていたとおり、それらの色合いがとても素敵でした。私は「あさごはん」で多く使われていた「黄色」が印象的で、好きでした。夜は、お皿の地の色が濃くて、その中のピンクの使い方がきれいと思いました。
モチーフは動物とか花とか鳥とか。とてもかわいいのです。私はライオンと蛇が気に入りました。どれも、ずっと見ていたい気分で、テーブルの周りをぐるぐる回ってしまった。
帰ってからご本人のインタビューをネットで読みました。なかなか興味深かったです。「自己満足では作っていない」とのこと。「みんなが好きになってくれるものを作りたいと思っています」
陶芸作品だけでなく、テキスタイルの布とかパッケージとかのデザインも展示されていました。範囲が広い。ミッフィーちゃんも。
制作風景をビデオで流していましたが、和田誠さんもそうだったけれど、どうしてあんなふうにきれいに描けるのでしょうね。見とれてしまいます。
鹿児島さんの作品に感銘した梨木香歩さんが物語にした、という本がきれいだったので買いました。展示にありましたが、不思議な作品でした。
またひとり、「素敵なアーティスト」そして「素敵なひと」を知ることができました。贅沢な時間でした。
気がつけば1時間半たっていて、お腹がすいた。タリーズコーヒーでサンドイッチと、マグカップに入ったたっぶりのコーヒーでお昼にしました。