あっち側のジャズバンド
今日、たまたま行った商業施設。大型スーパーに専門店とか医療機関が入っているようなところです。エスカレーターの下に、演奏会の楽器やら観客用の椅子が置いてあリました。ドラムセットも。
なにがあるんだろう。
貼ってあったポスターを見たら、この後ジャズのビッグバンドの演奏があるとのこと。電気屋さんから出てきたら、ちょうど演奏が始まるところでした。
それが皆さんシニアなのです。バンマスの方が「ごらんの通り、平均年齢73歳で、孫がおります」と言われます。キーボードをのぞいて男性ばかりのバンドです。
髭をはやした方、それも顎の下まで伸ばしている方、髪が薄い方、おしゃれな帽子をかぶっておられる方などなど。そのお姿を見ただけで、これまでの人生を感じさせました。若い人にはない、生きてきた味、重みのようなものです。
それが、演奏が始まると、年を感じさせない。(失礼ですよね)
迫力ある演奏です。徐々に観客も集まってきました。そう、買い物に来た人たちが足を止めます。
最後は結構の方が聴いておられました。
そして、なんとアンコール!
サックス、トランペット、トロンボーン。楽器はどれも体力や肺活量が必要だと思います。それを吹きこなし、見事な演奏でした。ギター、ベース、ドラムも。
近くの公民館で練習しているそうです。「イベントに呼んで下さい」と言われていました。高齢化社会の良いモデルですよね。
そして、私は「こっち側とあっち側」を思いました。拍手する方と拍手される方。いつまでもあっち側にいることは元気の素。健康になるし、人を幸せにするし、役割があるし。
そして、私。
いい演奏を聴かせてもらって、こっち側も楽しいのだけど、キーボードなら練習したらきっとできる。
そうしたら、ひょっとしたらあっち側になれるかも。
希望が見えました。
*見出し画像はお借りしました。この頃、ジャズづいています。