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今日の夕刊よりと読書日記~車いすバスケ「足がタイヤにかわっただけ」

今日の夕刊から。太字はタイトル。

2023年11月7日(火)1面
車いすバスケ 根付かせるために 
 東京パラで「銀」
 競技用貸し出し■屋外で「3×3」
 障害者に対する固定観念 ぶっ壊したい

  
記事の概要・・・東京パラリンピックで銀メダルを取った車いすバスケットの日本代表。だが、行事が終わると注目されない。もっと広めたいと、練習会などの新たな取り組みを始めた。

 広めるためには企画が大事だけど、もっとマスコミが取り上げたらいいと思います。プロになった鳥海連志さん、かっこいい。


 この記事で懐かしい名前を見ました。
京谷和幸さん。男子日本代表のヘッドコーチ。52歳。

 きっかけは忘れましたが、その昔、京谷さんの名前を知っていました。2000年に出された京谷さんの本「車椅子のJリーガー」を買って読みました。試合も一度だけ見に行ったことがあります。もう20年も前です。

 京谷さん。今年か去年に、テレビのドキュメント番組に出ておられのを見ました。そうか、今も車いすバスケに関わって、ヘッドコーチもされているんだ。

 本を読み返していたら、最後まで読んでしまいました。


  京谷さんは元Jリーガー。始まったばかりのJリーグ、JEF市原のミッドフィルダーとして活躍をしていました。結婚式も間近なときに、交通事故で胸から下が麻痺し、車いす生活になります。そんななかで車いすバスケットと出会い、パラリンピックに出るまでの話です。


  本は、奥様の陽子さんと京谷さんの共著になっています。おふたりのなり染めから事故で下半身麻痺になった衝撃、そこからリハビリを頑張り、人より早くに退院できたことなどが書かれています。


 就職や住居選びに苦労したこと、障害者制度を利用するときに、いろいろ教えてくれて助かったことも。

 奥様の陽子さんは、事故で下半身が麻痺とわかったときに、「入籍する」と決めたそうです。

それは「必然」だったのでしょう。もちろん、事故のあとどれだけの苦悩と苦闘があったことかと思います。京谷さんも車椅子になると聞いて泣き、食欲がなくなるほど落ち込みます。でも立ち直りも早かった。そして、ふたりだったからこそ、強くいられたのだと思います。

 記事の京谷さんの表情が、その頃のままで優しいです。


 本の中から少し引用します。

「ともかく、バスケットのメンバーはみんな元気でした。(中略)そうした彼らを見ていると、本当に車いすでも何でもできるんだな、という気になってきます。障害者であることを感じさせない。ただ足がタイヤにかわっただけ、いやそれ以上に何かみなぎっているものを感じました」

「車椅子のJリーガー」P166より引用

記事はこれ。

「夕刊より」続きます。


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