
おもしろがる~新聞記事より
朝日新聞 2024年1月4日(木) 夕刊
俳優 浅田美代子さんの「一語一会」より
「普通でいなさい」
~俳優の樹木希林さんからの言葉
今までの人生を振り返って、心に残っている言葉、生き方に影響を受けた言葉について語る「一語一会」
この日は浅田美代子さん。樹木希林さんからの言葉を紹介しています。
「樹木希林さんに出会えていなかったら、ちやほやされてどこかで道を誤っていたかもしれない」と言います。そして、「普通の人を演じるんだから、普通に生きないと」と言われたことが、生き方の指針になったそうです。
私が印象に残ったのは、浅田美代子さんが樹木希林さんから聞いた、もう一つの言葉、「なんでもおもしろがればいいのよ」
なんにでもおもしろみを見つける樹木希林さん。「年をとること」もおもしろがっていた。
この「おもしろがる」ということ。
浅田さんもいっぺんに気が楽になったとのことです。バラエティ番組の出演も、おもしろがるようになったら、タレントとして新たな道も開けた。
この「おもしろがる」は、単純に、漫才のようにおもしろいとか、アハハと大声で笑うとではなく、そのことになんとなくおかしみを感じるとか、人生の機敏を感じるとか、そこはかとなく愉快であるとかでしょうか。
(goo辞書より)
【おもしろがる】
①おもしろく感じている様子を態度に表わす。
【おもしろい】
1、興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。
2、つい笑いたくなるさま。こっけいだ。
3、心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。
4、一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。
5、(多く、打ち消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。
6、風流だ。趣が深い。
「おもしろがる」というのは、一歩引いたところから自分を見ているのではないかと思います。若いのにおばあちゃん役をやるのも、天然キャラでバラエティ番組に出るのも、「それっておもしろいじゃん、やってみよう」と思うことではないかと。
浅田さんは「普通でいる」という生き方にも通じると思うと言っています。周りに左右されないで、平常心でいるということかな。
追い詰められたときに、樹木希林さんや浅田美代子さんのように、おもしろがってみるのも、そこから抜け出す一つの方法なのかも分かりませんね。
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