見出し画像

先輩

今、訃報が届きました。
倒れて3年。
ずっと心配していて、
いつかその日が来るとは思っていたけど、
来てみると、悲しくて泣けてきて。
今日は書いてもいいですか?ありがとうを言いたいから。


☆大学バレー部の男子の先輩。3コ上。
☆映画館でバイトしていて、時々、ただで見せてもらった。
☆1年留年。卒業できなかった同士で、ラクダ(ィ)会を作っていた。
☆バイトで忙しい先輩の代わりに授業に出た。授業終わりに配る紙をもらうのだ。「ありがとう」と言われると、とても嬉しかった。
☆ギターが上手で、「悲しき雨音」とか部室で弾いて歌っていた。
☆卒業後、男子の監督をずっと(何十年も)やっていた。だから、我が部の功労者。ズングリした身体なのに(ゴメン)よく動いて、逆立ちで歩いた。(男子はみんなできた)
☆女子チームは、私の代になったら負け続け。入れ替え戦のときに、何も言わずに来て監督をしてくれた。とても心強かった。負けて、降格になっちゃったけど。
☆あるコンパの後、二人で冬の街を歩いた。「素直だよな」と何回も言ってくれた。「冷たいね」と言って、手をつないだ。何軒もはしごした。帰ろうとなったとき、路地裏に誘われた。反射的に断った。幼かったのだ。
☆私は卒業後、北の街を離れた。何十年たったある日、「バレー部の今年の創立記念コンパに来ないか」と電話がかかってきた。喜んで「行く」と答えた。コンパの前に、二人で小樽までドライブした。
☆ある年、届いた年賀状は奥様の代筆で、入院していると書かれていた。
☆倒れたと聞いたあと、バレー部で集まろうという話がまとまった。私も久しぶりに北の街に行って、みんなと旧交を温めた。友達とも再会した。先輩が呼んでくれたのだと思った。
☆病院にお見舞いには行かなかった。行ったら良かった。話はできなくても、もう一度逢いたかった。大切な先輩だった。


Fさん。バレー部の誰もがFさんのこと、好きだったと思いますよ。優しさと勇姿(!)を思い出していると思います。たくさんおごってもらったし。

そして、私。大好きでした。
お世話になったこと、忘れません。
私のことも忘れないでくださいね。
涙。

今は苦しくないですか。
どうぞ安らかに。

いいなと思ったら応援しよう!