![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146359162/rectangle_large_type_2_771c5d35acf5baea2d0f4c8e86eb0802.jpeg?width=1200)
読書日記~「岡本太郎に乾杯」岡本敏子著
テーマ「私のお気に入り」
私の好きな「太陽の塔」について書こうと思った。
参考に借りてきた3冊のうちの一冊。
岡本敏子
1926年(大正15年)千葉県生まれ。東京女子大学文理学部卒業。出版社勤務を経て、岡本太郎主催「夜の会」で太郎と親しくなり秘書となった。岡本太郎の養女だが、事実上の妻。
太郎のアトリエ兼自宅を岡本太郎記念館として改装・公開を行い館長となる。2005年(平成17年)心不全のため死去した。享年79。(Wikipediaより抜粋)
50年にわたって、岡本太郎を支え続けてきた。
岡本太郎+岡本敏子=岡本太郎、らしい。
太郎がいろいろしゃべり尽くすのを、敏子がメモでもなんでも書き留めて、それを本にしていたり、その他すべてに関わっていたとのこと。
まいった。そんな人がいるとは知らなかった。
この本を読んで、断片的しか知らなかった、岡本太郎の「人となり」が分かった気がして、とても面白かった。身近にいる人しか書けない文章だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1720230606018-amPFONkSmf.jpg?width=1200)
「芸術は爆発だ!」の言葉では語り尽くせない岡本太郎。(1911~1996)
戦争が大きな影響を与えている。初年兵として苦労もしている。
パリへの思い
万博公園に太陽の塔をつくるところ
ピアノも弾けた、スキーも大胆。
縄文土器の美を見いだした、民族学の岡本太郎。
とにかく、自分の哲学に従い、ほとばしるエネルギーのまま、作品を生み続けたのだと思う。
画家だけではなく、作家、ジャーナリスト。パリとか海外にも、たくさん友達がいた。
魅力の理解者もいながら、孤独も抱える。
でも、「孤独であるからこそ、無限の視野が広がる」と言った。孤独はマイナスではなかった。
この本、前に読んだ。
やはり天才というしかない。
そして、岡本敏子は惚れていたんだなと思った。
あれほどフェアーで、真っ直ぐで、純粋な人間。神聖な火を己のうちに燃やし続けた人。しかも優しくて、無邪気で、ユーモアがあって、男の子なのだ。
あんな人はもう出ないのではないか。
ますます岡本太郎と太陽の塔が好きになった。結局エッセイは書けなかったのだけど。
*借りてきた他の二冊
『別冊 太陽 岡本太郎新世紀』(おもしろかった)
『眼 美しく怒れ』 岡本太郎 (岡本敏子編)