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読書日記『それでも日々はつづくから』燃え殻著
「燃え殻」というのが、著者の名前。本屋さんを散策していて、見つけた。燃え殻という名前、どこかで見た。テレビの小道具を作っていた、って知っていた。どこで読んだのだろう。思い出せないけど、面白そうだから、買って、読み始めたら、何とも面白い。良かった。3日で読み終わった。薄いけど。
なんで、面白かったのかなあ。
「面白い」に理由も何もないけど。ちょっと考えてみる。私の感想。
淡々としている。何も起らないのではない。周りにおかしい人がいる。えーっ?と思うような事は起こる。嫌なことも、嬉しいこともある。それを自然体で受け止める。基本、真面目。優しい。プロというより、気持ちは素人のまま。謙虚。
そうなんだ。それでも、人生は続いていくのだ。本の帯には、こうある。
「いつか忘れられる日常を 今日も僕らは生きている」
タイトルで、1ページの、三分の一を使っている。タイトルも面白いけど、私は、最後の一文(終わり方)が好き。起承転結の「結」
人は大丈夫じゃないとき、「あ、大丈夫です」と言いがちな生き物だ。
そう言って彼女が笑った。僕も笑った。ああ、こんな日が僕の人生にあってもいいじゃないか。
ふふふ、と笑いたくなる。出てくる出来事は重たいもののあるけど、心が軽くなる。それでいいよね、と。
ああ、面白さを伝え切れない。
デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、森山未來と伊藤沙莉で、Netflixで映画化されたそうだ。
他のも読んで見ようかな。文庫本、安いし。
*ヘッダー写真は、CoCo壱番屋のビーフカレー。関係ないけど。