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巨人伝説「はじまりを歩く」~新聞より

あ、こんな話好き!
新聞を広げてすぐに思いました。

朝日新聞2023年7月1日 別刷りbe 6面
シリーズ「はじまりを歩く」で、今日は「巨人伝説」を取り上げています。

  詳しくは本文を読んでいただけたらと思います。見開き記事ですから、相当のボリュームがありますが。
 でも、取材した真野啓太記者の文体も楽しいです。

 それで、ここからは私の感想を。
記事を読むのが面倒な方のためにも。

巨人伝説を追って~名古屋から


巨人伝説。
真野記者は数年前から取材しているそうです。。
何だか楽しそうじゃないですか。スケールがでかくて。

日本列島には巨きな(おおきな)人たちの伝承が眠っているそうです。
最初に行ったのが、名古屋の大男。
食品メーカー「浜乙女」のCMキャラクター。
名前を「でえたらぼっち」
身長2m。
見た目、かわいい。

名古屋には典型的なダイダラボッチ伝承が残る。

これおもしろいから、引用しますね。
(前項で記事を紹介しているにもかかわらず、おせっかいな私)

昔、大男が神様から頼まれ、富士山と琵琶湖を造った。西で掘った土を東へ運ぶ途中、落とした土が尾張富士に、足跡が名古屋市内の池になったという
(「あいちのむかしばなし5 やすらひめ」から)

記事本文より

こういう伝承はスケールが大きくて面白いです。
全国各地に、こういう伝承はありますよね。

次は水戸市

 次は真野記者は水戸市に出かけます。大串貝塚ふれあい公園にあるのが「ダイダラボウ」の白い座像。高さ15m超。

 上の方にある記事紹介の写真です。
ギリシャの哲人のようです。
考える人のように、なんか物思いにふけっているようにも見えます。
夕日をバックに哀愁が漂っています。

なぜ貝塚に巨人かというと、奈良時代の地誌に、「巨人がこの貝塚を造った」と書かれているそうです。つまり、足のサイズが70センチの背の高い人が丘の上からハマグリを掘って食べ、殻が積もって貝塚ができたんだとか。

兵庫県多可町のあまんじゃこ


 次は兵庫県多可町。
地域の歴史を伝える「那珂ふれあい館」の館長の話では、「大人(おおひと)は『空が高い』と言ったのではないか。それまで身をかがめていたのに、山々より空がずっと高いことを体感したのでしょう」
 (おおひと・・・巨人と同じ)

 大きい人がすっくと立ち上がる。空は高い。
この、のびのびとしたイメージが良いですね。

多可町の大人伝承は現在、「あまんじゃこ」の名で親しまれているそうです。あまんじゃこが担いだり腰をかけた巨岩が町内にあるそうです。
 

 私の家の近くを流れる川の中に、かなりでっかな岩がどんとあり、私は勝手に「鬼の腰掛け岩」と名付けていました。でもこれから「おおひとの腰掛け岩」に名前を変えようかな。地元の巨人伝説にしよう。


記者の巨人へのこだわり

 最後の方で真野記者はプロ野球の巨人に話をからめてきています。
巨人の大勢投手が多可町出身とか。

そして

山や湖沼の造り主としての巨人の伝承をたどると、人の求めに応じて臨機応変にプレーできるがゆえに、古今東西で巨人の物語が編まれ続けてきたのだろう。

記事本文より

それは良いんです。でも、その後の文章に、「ん?」

「個々の伝承は忘れられていくかもしれない。それでも巨人譚は永久に不滅です」記事本文より

永久に不滅?
ああ、良かった。
「譚」と「軍」

 似ているから見間違えた。
「巨人は永久に不滅です」と書いてあるのかと思った。

 記者様。
うちは阪神ファンです。

最後に絵本、昔話を

 巨人の出てくる昔話とか、絵本とかたくさんありそうです。
日本だけではなく、ジャックと豆の木とか。世界中にもあるでしょうね

これも、そうかな。

「ちからたろう」

ぶん=いまえ よしとも え=たしま せいぞう



だいだらぼっちとかとは、すこし性質が違いますか?
こっちはヒーロー。
今江祥智さんは「貧しい農民達たちの、生活や夢をこめた希望の象徴」と言っています。

ここら辺をさぐっても面白そうです。


見出し画像は、「伝説つながり」で、湯田温泉の伝説からのキャラクター「ゆうたくん」



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