「生きてなさい!」姜尚中さんの回答
朝日新聞2023年8月26日(土)別刷りbe
昨日忙しかったので、一日遅れで読みました。
高一の息子が言うことを聞かない。母親としての未熟さ、愚かさが苦しい。なぜ苦しみながら生きるのか。天寿を全うするまで生きる意味を教えてほしい、との相談。
姜尚中さんの回答の全文は記事を読んでいただきたいと思いますが、その中から、特に私が印象的だったことを記してみます。
今日の姜さんは珍しく、語気強く言うところがあります。
「生きてなさい!」と言います。「上から目線のようですが、言わせて下さい」と、そこは姜さんらしいです。
生きるとは、「出会いという出来事」の連続で、出会いを通じていつも新たに生きる「意味」を問われるはず、と言っています。
「あれこれ考えるより、まず生きろ!」ということかなと思いました。出会いによって、自分も想像できなかったような人生の「意味」を見つけ出す可能性もあるんだよ、と。意味の取り違えだったらすみません。
語気が強いのは、相談者の背中を押すため、あえてそうしているのでしょうか。私も背中を押された気がしました。
姜尚中さんは、「人生からその『意味』を問われている」「それに応えていくところに、生きる『意味』が現われてくる」という考えを、「夜と霧」を著したビクトール・フランクルから学んだそうです。ナチスの強制収容所から生還しています。
この本はよく薦められるのですが、まだ読んでいません。読まねば。
実は、見出しはそこではありません。
私は「子どもの人生の意味は、子どもが自分で見いだすしかないのです(大意)」というようなところも納得だったのですが、見出しは、
「幸せは人生の究極的な目的ではありません」
姜尚中さんの言いたかったことはそこかー!
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