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卒業式に出席しました

先週16日、卒業式に出席してきました。
少し開示し過ぎになるかと思いましたが、記念に書いておこうと思います。
 

 「何か勉強したい」「行動に移したい」と思って4年次編入学した通信教育部、現代社会部。
心理学を勉強したいと思ったのです。
それが2018年12月。
あれから3年と四分の一。

 この間のことはまた別に書くとして
今日は卒業式をレポートします。

 卒業が嬉しいというより、この3年余、
せっかく学生だったのに、学生気分を味わうことがなかったので
最後にその気分を味わいたいという動機でした。

 午後から仕事は半休をもらって、「あの」スーツに着替えてバスに乗りました。
1時間弱で会場前に着きました。

 会場のホール前には、袴姿の卒業生がたくさんいて華やかです。
そうです、通学生も通信教育生も一緒の開催です。
  感染症で2年間は卒業式ができなかったたそうです。
今年も家族の出席はできず、卒業生だけでしたが、
大きなホールでできて良かったということです。

 会場内も、まあ見事に女子大かと思うほど。
壇上には教員や関係者の方々がずらりと並んでおられます。
 ちなみに通信教育部はまとまって座っていますので、袴姿に囲まれて
肩身の狭い思いはしなくて済みました。

 式が始まりました。

 まずは学長の挨拶。
この学長が良かったのです。
壇に立たれただけで、お人柄や優しさが垣間見える方でした。

 最初に家族が参加できなかったことを謝り、
そして、本来なら来日して学ぶはずが、結局一度も大学に来ることができずに
ONLINEで学び卒業することになった中国の学生に向かって、
「見えていますか」と手を振られました。
配信されていたので。

 そして、ご自分の研究の中から話をされました。
民俗学やコミュニティがご専門のようでした。

 それはこんな話でした。
「東日本大震災で福島第一原発が被災し、福島県川内村と避難してきた富岡町の住民だけが取り残された」
「物資も入ってこないなかで、住民はどうしたか。
 お米等はあるので、毎日毎日ご飯を炊きおにぎりを握り続けた」

「学生とそこに出かけて行って住民の人に話を聞いた。
その行為は強制だったのか、自主的だったのか」
「私はもう一つあると思った。それは人としての務めであると」

そしてこうまとめられました。
「料理人には、ここだけはどうしても手を抜けないところがあると聞いたことがあります」
「皆さんにも、どうしても手を抜けない務めがあると思うので、それを忘れれずにこれからを過ごしてください」

 少しニュアンスや表現は違うと思うので、そこはすみません。
でも、こんな話をわかりやすい言葉で話してくださいました。
内容もですが、話し方も素晴らしかったです。
「はあ、良い先生だ」と思いました。

そして次に壇上に立った理事長が、
「実は学長はこの3月で学長職を降りられます」と言われました。

 そして、
「自分も原稿を用意してきたけれど、
学長の話が素晴らしかったので、私の話はしません。
どうか学長の言葉をしっかり覚えて帰ってください」
と少し涙声で話されました。

 きっと学長と理事長は、
例えば、コロナなどもあり、これまで一緒に苦労されてこられて、
それがきっと胸に去来したのでは、と思いました。
退任されるのは本当に残念と思いました。


 この後は成績優秀の卒業生表彰が続きました。
この大学にはいかに深く学んだかを評価する指標があって、
それに該当する学生はたくさんでした。

 励みになりますね。

 それから在校生の送る言葉。
内容は型どおりのようでしたが、よどみなく上手に話されていました。
たくさん練習したのでしょうね。

 そして卒業生の感謝の言葉。
私は通学のほうにどんな学部があるか、あまり知りませんでした。

 代表の方は建築&芸術学部の方で、
映画や映像を学ばれたようでした。
 とてもハキハキと述べられていて、
さすがに芸術学部と思いました。

 最後のほうは感極まって言葉に詰まる場面もありましたが、
しっかりと勤められました。
 私はもう年配で、通信で4年次だけの学びでしたが、
ここにいるたくさんの若者たちの、
青春の4年間だったのだろうな、と思いました。

 そして、本来ならキャンパス内を自由に友達と楽しむはずが
それもできない日々が多かったと思われること、
そして、卒業してからもきっと影響があるかもしれない、
大変だな、とそんなことも思いました。

私の1回目の大学卒業は実に40年も前。
それからたくさんの年月が経ったものです。


あ、書き忘れるとことでした。
司会進行はどなただったのでしょうか。
職員の方に間違いないと思いますが、素晴らしかったです。

 落ち着いておられて、
必要なことをきちんと伝えられ、
またステージに上がる時や降りる時に
「ゆっくりでいいですよ」と声をかけ
気配りされていました。

 司会とはこうあるべきと思いました。

 式が終わると会場の外には
クラブ活動の後輩と思われる学生さんがたくさん
花束を抱えて待っていました。

 この若い人たちの将来に幸あれ、と心に祈りました。

 またバスに乗って事務所に戻り、
着替えて、仕事の残りを続けました。
現実に戻りました。

でも、楽しかったです。

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