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今日の新聞より

今日も始めます、新聞より。朝日新聞8月10日火曜日。新聞は鮮度が命。遅くなってしまいましたが。

①92歳 語り始めた心の奥底

 8月9日は長崎原爆の日。平和祈念式典に被爆者代表として話をされたのが92歳の奥さん。過去最高齢です。岡さんは自身も自宅で被爆しながら、看護学生として救護に動員されます。

 そこには重傷者があふれていました。背中にわいたウジ。多くの遺体。父を探しに歩いた焼け野原の街。そこで見た悲惨な光景を岡さんは語ります。戦後は原爆の後遺症で体を蝕まれながら看護師の仕事を続けます。

被爆者に向けられた偏見もあり、夫にも被爆者とは伝えていなかったそうです。

「原爆は思い出したくない。話してもわかってもらえるはずがない」と被爆体験を心の奥底にしまいます。しかし、昨年少しずつ心が変わっていきます。そして依頼があって講演を始めます。

岡さんは言います。核兵器禁止条約が発効したことを受けて、

ここは引用です
「核兵器廃絶への一人一人の小さな声が世界中の大きな声となり、若い世代の人たちがそれを受け継いでくれたからです」「まだやることがあります。原爆を知らない人、若い人に伝えていかないといけません」

その横には19歳の大学生が岡さんに聞き取りをしている記事があります。祖父も被爆者と知りますが、話を聞けないでいるとのこと。岡さんが「原爆を思い出すのも嫌だった」と聞いてためらいを覚えるからだそうです。でも、「被爆者が経験を語るのは本当に重いこと。受け継ぐ私たちも思いに応えられるように勉強しなくちゃ」と言っています。

ここから私の感想です。
被爆体験や戦争体験は思い出したくないというのはよく聞きます。岡さんの体験を読むと、どれほど悲惨か。想像を絶するものだと思います。思い出したくない、思い出すとつらくなり、心の奥底にしまっている。

 でも年を取ってこられて、これは語っていかなけばならないと気が付かれる。今語らないと忘れられてしまう。それには年月が必要だったのかもわかりません。そんな思いを若い人が受け継いでいく。それはどんなに心強いことでしょう。

 私の亡き父は航空訓練生だったようで、戦地に入っていませんが生涯平和への願いを訴えていました。亡き母も空襲の恐ろしさを語ってくれたことがあります。私は戦後生まれです。もっとちゃんと聞いて記録として残しておけばよかったなと思います。

 戦争を体験した人がどんどん少なくなっていきます。でも新聞の「語り継ぐ戦争」や「平和のバトン」で、そんな先輩たち、80歳90歳の方たちの貴重な体験を読むと、これがちゃんと残っていきますようにと思います。

②時間がないので、気になった見出しだけ書きだして終わりにします

*科学 梅雨の雨10年で活発化
   都立大など分析

*法隆寺金堂壁画 限定公開
  本物だけの輝きに救われる

*見えないボールを追った夏 水谷「もう無理かな」
 タッチで感じ取った回転  (卓球の水谷選手です)

*祭典の後で2020+1 強くはない心までは
  ああ、ここは書かなければなりません。
迷走した東京五輪に、選手たちのメンタルや不安、ストレスはあったでしょう。陸上の新谷選手もその一人だったそうです。

 新体操フェアリージャパンのことが書いてあります。試合の後泣きじゃくる5人。「申し訳ない」その涙の意味に迫っています。

 オリンピックが開催か中止かと揺れていた時、〔いや、開催は決まっていたようですが〕開催されることを祈るような気持ちでいる選手達がいるに違いないと思っていました。その時に私の頭にあったのがこの新体操のフェアリージャパンです。年間360日の合宿を知っていたからです。

 なぜそんなに頑張れるのか。初出場の竹中選手「心が折れそうな時も、周りのメンバー、家族や応援してくれるたくさんの人がいたからこそ乗り越えられた」エースの鈴木選手「つらくて苦しい日々のほうが多かったけど演技を見て、感動したよ、って、そんな言葉を聞いてここまで頑張ってこられた」

 表現者として見ている人の心を動かしたい。もちろんメダルを目指していた、しかしそれ以外のモチベーションが確かにあった、と記事にはあります。

記事の最後はこうありました。
「金メダルを取った選手もいれば、悔しい結果に終わった選手もいる。ただそこに至る長い長い『過程』があるからこそ、そのプレーや演技に人々は感動したり勇気をもらったりするのだ」

 記事の見出しは「泣くな」とありましたが、思いっきり泣いたらいいと思います。その涙は今までのたくさんの努力や苦難やしんどかったこと、嬉しかったこと、今回のこと、安堵、悔しさ、それらが全部一緒になった涙だと思います。思いっきり泣いて、また明日から新たに歩きだすのでしょうね。

*最後はこれ。
現代アートの島として知られる、香川県直島。以前に行ったことがあります。その海岸にある草間彌生さんのオブジェ、「南瓜」黄色いかぼちゃです。これが台風9号の強い風で飛ばされ、海に流されたそうです。

 草間彌生さん、直島にある地中美術館。好きです。素敵です。

以上終わりっ!!

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