
定年クライシス~新聞より
朝日新聞 2023年5月22日(月)朝刊 15面
今週、シリーズで定年を迎えた夫婦のあり方についての記事がありました。
目次
。クライシスの夫婦の話
・記事の感想
・我が家と同じところ
・我が家と違うところ
・ちょっと違ってきたところ
・不満はある
・気持ちをわかってほしい
クライシスの夫婦の話
「クライシス」の意味を調べたら、「危機、難局、重大な局面、転機」と言った意味らしいです。なるほど。そういうことか。定年を迎えて危機になることか。
ある夫婦の話です。
ずっと一緒にやってきたので、これからも平穏無事と思っていた。
しかしご主人が定年になって家にいるようになったら、思わぬ事ばかり。一日中、大好きなテレビの前にいる、外出もほとんどしない、価値観も違う。
「私、こんな人と結婚していたんだ」
食い違う会話とけんか。夫の人柄に改めて気づきがっかりした。
一日のほとんどの時間を、それぞれ自分の部屋にこもって過ごす。食事も3食別々。「単なる同居人」になっているという話。
これ、我が家にも共通するなあと思いながら読みました。
記事の感想
まずはこの記事の感想を言うと、私が感じたのは、このご夫婦の娘さんが言うとおり、
「お父さんはそういう人だから仕方ないよ」
「お父さんが変わると期待しているけど、無駄だから」
さすが、よく見ておられる。私もそう思う。
「定年オヤジ改造計画」という本をご主人に勧めたが、すぐにやめたそうです。そりゃあ、読まないと思う。
でも、こんな生活、奥さんにしたらしんどいでしょうね。
退職後はあれこれと夢もあったでしょうに。
昔、「濡れ落ち葉」という言葉もありましたね。
我が家と同じところ
では、我が家と比べてみます。
まず同じところ①
夫がテレビが大好きで、一日中テレビの前にいるところ。
ずっとビデオを借りてきて見ています。好きなのは韓国ドラマ、アクション物、医療物など。どれも私の趣味ではない。耳が遠くなっているので音量が大きい。それがずっとかかっている部屋にいるのは結構ストレス。それで、私も用事が終わったら2階に上がります。
こうやって好きなパソコンをしたり、YouTubeを見たりCD聞いたり、2階にいる時間が私の好きな時間です。
同じところ②
食事は準備しなくても自分で食べる。これは助かります。
朝はもちろんそれぞれ。昼も別が多いかな。夕方仕事の切りがつかなくて、2階から降りるのが遅くなったら、自分で適当に食べている。
我が家と違うところ
では、違うところ①
私のほうが仕事を辞めて家にいるようになったこと。
夫が仕事を辞めたのが、7年前くらいになるでしょうか。
そこから夫が家にいて私が仕事で帰りが遅い、という生活をしていました。
夫が困ること。
これは私が勝手に思っているのですが、好きなビデオやテレビをずっと見ていることに気が引けているのではないかと思います。ずっと見ていて夕方になると「さ、散歩してこ!」とわざとらしく言う時があります。言っておいて行かないことも多いです。
違うこと②
私が夫にあまり期待していないこと。
ここが大事かなと思います。期待していないのです。これは昔から。
期待するとがっかりする。夫は変わらないものとする。娘さんの意見と同じです。
違うこと③
この記事のご主人がどうなのかわからないので、「違うこと」にならないかもわかりません。うちの夫には遊んでくれる友達が何人かいます。
自分でも言っています。「友達に好かれるんだよなあ」
「はあ、そうですか」
解禁になった麻雀、飲み会、ゴルフと結構忙しくしています。
でも、これは良いことです。
はあい、なんぼでも行ってらしゃい。
悪友のみなさん、ヨロシク。
私も出かけるのは好きなので出かけます。
私がどこに行こうが何も言いません。やれありがたい。
ちょっと違ってきたこと
夫の仕事は洗濯、ゴミ出し、外を掃くこと。
それは熱意を持ってやってくれます。
しかし、それ以外はしません。部屋の掃除もしません。ホコリがたまってもしません。
私はこれまでは、「あなたが家にいるんだから、掃除くらいしてよね」と思ってきました。私も多少ホコリがあっても気にならない方なので。
でも、私、家にいます。
(あれ?私、掃除せんとあかん?)
もう一つ。
在職中、朝忙しい中、晩ご飯のおかずを一品作っていくこともあったのです。
でも、夫は気に入らないと食べないので作っていかないことにして、土日以外はそれぞれにしました。
しかし、私、家にいます。
(あれ?晩ご飯作るの私?)
そうなっています。
不満はある
夫に期待しないと言っても、不満がない訳でもありません。
時々私も腹立てたり、むくれたりします。
お風呂に入る時に、次に私がすぐ入るかという意味で、毎回「お風呂の蓋、開けとく?」と聞きます。「毎回聞くな!」と思います。
この前は返事をしないまま2階に上がりました。
続けて聞く夫の声が追ってきましたが無視しました。
「そっちから口をきくまでしゃべらんぞ」と思うこともありました。
どうも、これは私が家にいるようになってから頻回になっているようにも思います。私に何かのクライシスがあるのかも。
このように、夫はあまり何も言わないので、そこは感謝しないといけないと思っています。
気持ちをわかってほしい
この記事のご夫婦について。
奥さん(他に言い方ないかなあ。妻さんにしょう)妻さんは結局、ご自分の気持ちをわかってほしかったのですよね。「私の気持ちをわかって」と最後のほうにありました。
この夫さんもそれほど悪い方でもなさそうです。(こんな言い方すみません!)案外、わかっておられるのかもわかりません。言わないだけで。
自分の気持ちをわかってくれるかどうか。ひょっとしたら、私はそこも期待していないのかもわかりません。そうだとしたら、少し寂しいかもしれないかもしれない。だって夫婦だから。
(見出し画像の人形は、大昔、北海道で一目で気に入って買いました)