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亡き父とつながり

 一人のクリエーターさんが、昨夜の探偵ナイトスクープについて書いておられたので、私も同じ日の、違う話題を取り上げたいと思います。

 それは若い芸人さんからの依頼でした。高校生の時にお父さんは単身赴任先で倒れそのまま亡くなってしまいました。依頼者は今回運転免許を取って車を買うことを考えた時、お父さんが車の部品を作っていると話してくれたことを思い出します。

 できれば、お父さんの作っていた部品を使った車を買いたい。依頼者は探偵と共に赴任先の九州に行き、手掛かりを探します。そして、お父さんの働いていた会社が見つかるのです。

 お父さんが優秀な技術者で指導をしていたこと、とてもまじめに働いていたことなど当時のことを知る会社の方の話を聞くことができました。そしてその部品(金型)を使った車は、何と高級車レクサス!

 芸人さんはその車(中古ですが)を買ったそうです。「仕事、頑張ったら何とかなる」との意気込みで。

 ここまでが要約で、ここからが私の感想です。

 依頼者はお父さんを高校生の時に亡くしています。しかも当時は単身赴任中で、お父さんは寡黙な方だったそうです。きっと思い出も少なかったかもわかりません。

 今回亡きお父さんの部品の車を買いたいという気持ちから、お父さんがどう仕事をしてどう生きてきたか、お父さんの人生がよみがえったと思いました。お写真も拝見しましたが、優しそうな笑顔にお人柄があらわれていると思いました。真面目に生き、真面目に働いてこられたのでしょう。

 「車の部品を作っている」「それはどの車にも使われている」お父さんとの数少ない会話から覚えていた一言。依頼者は「知りたいと思っていたことがわかって、そしてそれ以上のことが分かって良かった」と言っておられました。

 依頼者も、何て良い息子なんでしょう。途中で何回も泣いておられましたが、優しい方ですね。初めて助手席に乗せたのがお母さん。その車の中の会話もホロッときました。きっとこれからもお父さんとのつながりを感じながら誇りに思って生きていくことでしょう。

 依頼者は芸人として最近は名前が知られるようになっているそうですが、局長は依頼者を知りませんでした。私もごめんなさい、知りませんでした。とってもたくさんいる芸人さん。どうぞご自分たちの目指した道が充実したものでありますように。

 「レクサス買うの、早いんちゃうか!?芸人だから買えるんか!」なんてツッコミを入れながらも、でも「最初に買う車はお父さんの車にしたかったんだよね」「仕事頑張れ」と息子を応援する母親の気持ちになっている私です。レインボーの池田さん、応援しています。

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ムスコとの思い出の地、信州。

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