第64回おすすめの辞書 #ブックブックこんにちは
ブックブックこんにちは!
東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」。このnoteは当番組ディレクターの山本リオが裏話をお伝えするマガジンです。
美味しんぼアニメが良い
柳下さんの漫画大作一気読みブームの話題が白熱!番組本編でも話題に出ていたアニメ版『美味しんぼ』、私もハマっています。
特に気に入っているのが栗田ゆうこさん。ちょっとモヤっとすることがあったら「も〜う!山岡さんったら!またそんなこと言って😮💨ひっどーい😠」と、栗田ゆうこ風に脳内で言ってみるだけで、だいたいのことがコメディ風に完結できる気がしています。家の中で一人でいるときには声に出して言ってみると、なぜか元気が出ます。おすすめです。
余談ですが、先日出張で岡山県へ行ってきました。ついでに3時間だけチラッと倉敷に寄ったのですが、あまりに完全完璧なノープランで行ったので、何も知らない。お昼時になっても、何が名産なのかすら知らずにふらふら歩く。
お腹すいたまま、ここだけはいってみたかった「蟲文庫」さんという古書店へ。
ちょうど読んでみたかった岡倉天心や鈴木大拙の文庫本を手に取り、レジに向かうと、ここ蟲文庫の店主・田中美穂さんによる著書『わたしのちいさな古本屋』が。気になって買ってみたのですが、古書店を営むということを感じられたり、倉敷のあの街並みをいつでも思い出せて素晴らしいエッセイでした。
さて、蟲文庫さんを出たら空腹がMAXに。目の前の定食屋さんに入ってみると「岡山名物!鰆の塩たたき」と目に飛び込んできました。年季の入った焦茶色のカウンター席に一人で座り、それしかない!と鰆を注文。
うーん!ぷりっぷり!一口噛む度に弾力がすごいわ!塩で食べると鰆の甘みを強く感じる。ポン酢でさっぱりするのも、夏のような暑い中歩いてきた私にはぴったり......と、ついつい脳内に栗田ゆうこが降臨しちゃうくらい美味しかった。『美味しんぼ』見すぎているなと自覚した瞬間でした。
今週のテーマ「おすすめの辞書」
神チョイス『アメリカ俗語辞典』(研究社刊)
柳下チョイス(『岩波国語辞典(第八版)』と思いきや)『ベネッセ表現読解国語辞典』(ベネッセ刊)
今週のテーマは「おすすめの辞書」。辞書とか辞典っていいですよね。使い方は調べるだけじゃなく、眺めたりするのも好きです。
辞書といえば、昔、実家では父の友人が募って広辞苑を使い「たほいや」というゲームをやっていました。ランダムに引いた、あまり一般的ではない語をテーマに、架空の意味を参加者が各々つけていき、どれが一番本物っぽかったかを競うゲームです。
↑この記事が好きで何度も読みました。
こればっかりは広辞苑がないと始まらない。しかも、ただ知識が豊富な人がシンプルに勝てるかというと、むしろ「広辞苑っぽい文体」を再現できる人が強かったりする。これは辞書を好きになるとっておきのゲームだと思っています。広辞苑がある場に5人くらいは集まらないとできない。私も大人になってから一度だけやりましたが、楽しかったです。もっとやりたい。
番組本編でも出てきた「ロングマン現代英英辞書」は、私が高校生だった頃によく使っていました。でもそれは、紙の辞書ではなく電子辞書。私の出身高校は普通科ではなく「貿易外語科」という少し変わったカリキュラムの学校で、1年生から第二外国語(私はドイツ語専攻)の授業があり、英語の授業数も圧倒的に多い。そのため、入学と同時にほぼ全員が第二外国語の辞書が入った電子辞書を購入していました。
少しずつ英語の理解力も上がってくると、英和辞典では同じ日本語訳になる別の単語のニュアンスの違いが気になってくる。それをロングマンの英英辞典で調べると、英語を英語で解説したものが出てくる。英英辞典が読めたときには、ひとつレベルアップしたようで嬉しかったのを今でも覚えています。
1.8倍で聴いてみた
そういえば、Podcastを編集するときには毎回1倍速で少しずつ止めながらカットしたり音量を調節したりしています。
しかし、完成した音源をみなさんがどうやって聴いているかは人それぞれ。私も他の番組は1.5倍や1.8倍で聴くこともあるので、今更ながらブックブックを1.8倍で聴いてみました。早口すぎて固有名詞はもしかしたら多少聴きづらいかもしれませんが、わかる!気がする!
みなさん、どんな環境でどんな風に聴いてらっしゃるのでしょう?早送りで聴いてる方もいらっしゃるのでしょうか?