第72回 映画本 #ブックブックこんにちは
ブックブックこんにちは!
東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」。このnoteは当番組ディレクターの山本リオが裏話をお伝えするマガジンです。
緊急事態につきストック回を使いました
今回、収録していたはずの音源が使えないトラブルが2回分続き、追加収録ができるスケジュール的な余裕もなかったので、こんなこともあろうかと、昨年11月に録っておいたストック回を配信しています。なので、先週「対面で会った!」という話をしていたばかりなのに「お久しぶりです」と話しています。時空が歪んだわけではないんです。ご了承ください。
冒頭がいつもの「ブック♪ブーック♪こんにちは♪」のメロディーではなく、ディレクターのナレーションで始まっているのはそのせいです。すみません!トラブル再発防止のためにめちゃくちゃいろいろ気を使い始めました(いまさら)。
収録したのが半年以上前なので、喋り方や間の取り方、相槌の打ち方などがちょっと懐かしい感じです。編集作業も昨年秋に終わっていたものなので、編集の仕方もちょっと違うかも。そんなこの半年の成長ぶり(?)もご堪能いただけたらと思います!
Podcast厄日
今回、本当に本当にトラブル続きだったのです。
データ2回分が使えなくなっちゃった
ストック回使おうと思ったら「お久しぶりです」と言ってしまってる
もう一個のストック回を編集しようと思ったらデータがない!
仕方ない、映画本の回をそのまま使おう
ナレーション録らなきゃ(翌日には収録もあるからマイクの準備しよ)
SDカードが壊れてる!
近所のコンビニのSDカード、売り切れてる!
買いに行かなきゃ!→閉店前の新宿ビックカメラへ
よーしナレーション録った、編集した!アップするぞ!
Podcasters(アップするのに使うサービス)にログインができない!
前回のアップから1週間の間に不正ログインされそうになりブロックされてた
なんとか復旧!アップした!予定通り配信できた!ふぅ〜!
と、厄日とはこういう日のことを言うのかなというほどの五月雨トラブル。なんとか間に合って安心しました。おかげで、Podcastの収録から配信までに起こりうるあらゆるトラブルをだいたい把握できた気がします。これからPodcastを始めたいと言う方の参考になれば幸いです。(ならないか)
ストック回を作っておいた背景
トラブルには見舞われたものの、半年前のストック回を提案して録っておいた、そして編集も終えてた過去の私、グッジョブ!と思いました(自画自賛)。
なんでそんな用意をしておいたかというと、今よりもう少しコロナが猛威を振るっていたころ、ラジオ番組などでも感染や濃厚接触でピンチヒッターが必要になる場面をよく聞いていました。中でも印象的だったのが、TBSラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」の2022年3月14日の回。伊集院光さんが感染してしまったとのことで欠席。その欠席を乗り越える企画がすごかったのです。
芸人さんの娘さん(4歳)がパーソナリティを務めたり、声優さんが伊集院光さんの役を演じたり、入れ替わり立ち替わりで色々な企画の詰め合わせ。さらに、不測の事態に備えて事前収録しておいた回を交えたり。(詳しくはwikipediaに載ってます。)
この回を聞いて「そうか、不測の事態って本当に起きるんだな!」と思い、だいぶ時間はかかりましたがブックブックでも事前収録で保険として録っておくというのを実践してみました。
今回の映画本、収録したときから「いい話!早く配信したい!」と思っていたけど、ストック回だから使わずに済む方がディレクターとしては安心感がある、というジレンマに悩んでいました。でも、この回がようやく日の目を見て嬉しいです!
今週のテーマは『映画本』
神チョイス『シアターキノ30周年記念出版 若き日の映画本』(シアターキノ編集・刊)
神さんのセレクトは、札幌にある映画館「シアターキノ」の本。そんなに豪華な人たちが書いているの!?と収録時にとっても驚いたことを今でも覚えています。
いつかまた公開収録などで札幌に行く機会があれば、シアターキノも行ってみたいです。
柳下チョイス『ハイ・フィディリティ』ニック・ホーンビー著(新潮社刊)
柳下さんのチョイスである『ハイ・フィディリティ』、私は未読なのですが、この収録直後に映画は観てみました。(Amazon Primeのレンタルでも見れます!)どんな本なのかは本編を聞いていただくとして、劇中にたびたび登場するレコード店が印象的でした。
先日の対面収録で神さんが東京に来ていたとき、お昼ご飯を食べに行きがてら神保町のレコード屋さんにも立ち寄りました。レコードを真剣に吟味する神さんと柳下さんの姿を見ていたら、なぜかちょっと『ハイ・フィディリティ』の映画を思い出したので、このストック回を今配信できたのも嬉しいかも。
柳下さんは上方落語のレコード棚の前でじーっと悩んでいて、神さんはジャズコーナーで悩んでいた時間が長くて、なんだか二人のキャラがすごく出ているなぁとにやにや。
今回は映画本ということで、みなさんの好きな本だけでなく、好きな映画などもぜひおたよりでお聞かせいただけたら嬉しいなと思っております!