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丹後ばら寿司

京丹後と言えば「ばら寿司」

祝い事や目出度い席で食される、この地方定番の家庭料理です。

いわゆる「ちらし寿司」なんですが、鯖のそぼろを使うのが独特で、
鯖缶をほぐしてそぼろ状に仕上げます。
凄いのが、圧倒的な鯖缶需要が通常サイズの鯖缶では用を足さず、一回り大きいサイズの鯖缶が市中に出回っている事です。

因みに京丹後以外でその鯖缶を置いている店は皆無。
愚直に探し回りましたがホントにありませんでした。

右が通常サイズ、左が丹後仕様!内容量はほぼ倍です。

調べてみると、缶詰メーカーさんがこのサイズの全国的な需要が無いので一時廃盤としたそうなのですが、丹後市民が直接メーカーさんに何度も足を運びようやく復活させた経緯があるそうです。スゴイ!


さてこのばら寿司、丹後ではどの飲食店でも普通に食べる事は出来ますが、その中でも断トツのネームバリューを誇っているのが「とり松」さんです。
京都市内の伊勢丹と高島屋でも買う事が出来ますよ。
ヘッダーは高島屋で買ったとり松のばら寿司です。



パッと見は普通のちらし寿司ですが、ご飯の中層と表面に鯖おぼろが敷き詰められています
蓋の裏書。


とういう事で、普通ならここで実食レポとなる訳ですが、そこは私の事ですので直ちに再現モード突入でございます。ww



鯖の水煮缶をフライパンで細かくほぐしながらそぼろにします。
仕上げに缶の内容量の15~17%の砂糖を加えて完成。
材料はそぼろ、椎茸、かんぴょう、錦糸卵、かまぼこ、好みの青物、紅しょうが。
器に酢飯を敷き・・
鯖そぼろを載せます。
更に酢飯を載せ・・
そぼろをたっぷりと。
かんぴょうをちらし・・
錦糸卵を載せる。
残りの具材を彩りよく散らせば完成です。
相変わらず写真がへたですいません・・。美味しそうに見えない。

丹後ではそれぞれの家庭での代々伝わる作り方があって、鯖缶も水煮を使うか、醤油ベースの味付を使うかで分かれ、そぼろの炒り方もまたいろいろで、水分をキッチリ飛ばす派、しっとり仕上派等々・・トッピング具材もいろいろバリエーションがあるようです。

さて今回のばら寿司、手前味噌ですが中々の出来でございました。
とり松に比べてそぼろの水分を飛ばし過ぎた感がありますが、それはそれで香ばしさがプラスされて私的に良い感じでした。
今回は水煮缶を使いましたが、次は味付缶で挑戦しようと思います。
また定番に拘らずに、得意の変化球攻撃もありですよね。

思えば、今では寿司ネタにエビマヨはド定番ですが、初めてエビマヨがこの世に現れた時は衝撃でした。
高校生の頃、寿司屋でアルバイトをしていたんですが、ある時カウンターに座った親子から開口一番「エビマヨ!」と注文されたことがあって、当時の回らない寿司屋にとってはあまりに非常識な注文に、店の親方の目が点になったのを覚えてます。親方のみならず従業員一同一瞬フリーズ・・。ww

そんなエビマヨが今やこんなに市民権を得るとは、当時は夢にも思えませんでした。

その内、ばら寿司のニュータイプを創作しますのでご期待下さいませ。ww


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