Podcast_哲学する哲学対話#4「哲学対話で”ヤバい”ことが起きている〜未来の哲学対話を求めて」
「哲学する哲学対話」#3「哲学対話で"ヤバい"ことが起きている〜未来の哲学対話を求めて」(戦略会議①-4)が配信されました。番組はこちらからお聞きください。
今回は、「戦略会議」の最終回をお送りします。今回は、佐々木さんが最近見学に行かれた、香川県でカフェを営みつつ哲学対話を実施されている「哲学屋」さんの実践について、とても興味深い事例が語られています。
哲学対話に人が何を求めるか、何を目標や目的とするかは色々ありますが、佐々木さんは、その核心に「アーギュメント」を作ることにあると言います。argumentの語源は、「ラテン語のargumentum「論理的な議論;証拠、根拠、支持、証明」に由来するとされます。動詞のarguereは「明らかにする、知らせる、証明する」を意味します。
哲学屋さんで行われている哲学対話では、まさに、小学生たちがこの「アーギュメント」を作り、実践していることを目の当たりにしたことを報告されていました。しかも、個人的な経験で止まるのではなく、この「わかった」という経験を集団で共有できている。問題は、このような場をどのようにして作り出すことができるのかということで、これができれば、社会の側は大きく変化するのではないかと思います。
論理的であるということが、文化的・教育的な違いによって規定されているということについて、番組内で挙げられていたのはこちらの本です。
今後は、小林と佐々木による戦略会議に加え、色々なゲストの方をお招きし、独自の視点から哲学や学問と社会との関係をどう考えるのかについて、お話しいただき、共に考えていく回も予定しています。
***
「哲学する哲学対話」に関する質問や感想は、Spotifyのコメントもしくは、下記の公式Xからお寄せください。ソトのガクエンや佐々木さんへのお仕事のご依頼もお待ちしておりますので、info@dehors-orgまでご連絡いただけますと幸いです。