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社会人から大学教員に。これまでの経験を綴ります。

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最近の記事

大学教員になるために 報酬について

大学教員は、一般企業の労務的な考えや規定などは事前に知ることは少ない。公募が前提なために「どんな条件でもキャリアのために働くだろう」と、どこかで思われているのではないだろうか? 実際には、給与の他に研究費や授業担当手当もあり、結果的には100万円ほど増える場合もある。 しかし、公募要項には、研究費がいくらとは書かれていないし、むしろ研究なんて余裕がない大学もある。 もし、あなたが大学公募を目指すなら、その大学は単に通過点と考えた方が良いかもしれない。 行ってみて、やっぱ

    • 大学教員公募 応募大学は選ぶべきか

      社会人の場合はすでに安定した収入が得られている人も多いと思います。 その分だけ大学教員への転身で悩むのは「お金」です。 応募条件は実に様々で、社会人からの応募となると、任期付や資格に関わる分野も多いと思います。年収◎◎◎万円と書かれている場合もあります。 だから、まずは「生活の見通し」が重要になってくると思います。 その上で大学を選択するとすれば、やはり「将来性」だと思います。 私が非常勤講師をしている大学では、ぽつぽつと専門学部がなくなるということもありました。

      • 採用されるまで労働条件はわからない

        めでたく内定を頂いても、実際の勤務条件は雇用通知書などを確認してからでないとわかりません。 実際のところは採用後にわかる、と考えた方が良いかも知れません。 公募内容で書かれていることは、一部だけで実際にどのような条件で働くのか、特に賃金は明確でないことがあります。 生活を考えた時には、最低◎◎万円で生活するというような見通しを持った方が良いと思います。 私も、他で収入を得れば良いというような考えもありましたが、実際に初年度に兼業をしていると良い目では見られません。

        • 大学教員になるために必要なこと

          このテーマで書くとノウハウを知りたいと思われる人が期待をされるかも知れません。 現実的には、そうしたノウハウは存在しません。 実際は「あたり前のことを、あたり前に取り組む」という姿勢が求められます。 私の周りには「大学教員になりたい」と憧れの気持ちと合わせて話す人が何名か、おられました。しかし、それは「思い」であって「実現」は難しいと言わざる得ません。 大学教員になるための「あたり前」とは、それは「研究」の他なりません。 自分がどのような研究に取り組みたいのか、これ

        大学教員になるために 報酬について

          大学教員公募 コネづくりに思うこと その2

          私のnoteで一番、ヒットが多いのは、この話題です。確かに皆さん、気になると思います。コネが必要か、不要か、というと、やっぱり“必要”とはなると思います。 しかし、これも結果論でしかないのです。幸い、公募の二次選考に残ったときに業績も人柄も差がなければ、その人物を選考委員が知っているか、あるいは聞いているか、というところで有利に働くかも知れません。 私は結果的に、コネというよりも業績を知ってもらうことによって「公募があるよ」と教えてもらえるようになりました。やっぱり「この

          大学教員公募 コネづくりに思うこと その2

          公募レースに勝つために必要なこと その1

          その1と書きましたが、続きはいつ書けるか、わかりませんことお許し下さい。なぜ「そう書くか」というと、大学教員になれることは、結果論でしかないからです。結果的に、いくつもの条件があったと思うのです。 言うまでもなく、第一次選考をくぐり抜けるためには、経歴書に書けるだけの業績が必要です。これが社会人から目指す時には大事になります。 特にあなたが30歳代ならば、国家資格や学会、論文執筆など、挑戦できることはやっておきましょうと助言します。なぜなら、応募資格の時点で資格を問われること

          公募レースに勝つために必要なこと その1

          非常勤講師の経験はどう活かされる?学生指導編

          私は、大学では少人数のゼミから、実習指導、大教室での講義まで幅広く経験して来ました。 全学生が単位を取らなければならない必須科目であったり、他学部の学生も受けるリベラルアーツも経験しています。通年授業になると30回も学生を引きつける内容を準備していかなければなりません。1回生であれば、最初は緊張感がありますが、大学のレベルによって、話しが学術的、抽象的であればあるほど、学生は寝ます。 非常勤講師は講義枠が1講目や3講目になることが多かったです。3講目は特に日当たりの良い教

          非常勤講師の経験はどう活かされる?学生指導編

          非常勤講師の所属大学から専任教員になれるのか?

          私は10近い大学で非常勤講師を勤めてきましたが、その大学から専任教員の公募に声をかけられたのはほぼゼロです。 非常勤講師として勤務したら科目にもよりますが専任の先生との交流はほぼありません。講義前に大学へ行き、次の予定や大学へ行くのが常ですから、談笑しているような余裕はありません。 あくまでも非常勤のコマとして期待されているだけで、一緒に働く仲間に思ってもらえるかどうかは別です。 非常勤から専任へと甘い夢は抱くのでしょうが実際は良い大学であるほど公募で選ばれるので、最終選考ま

          非常勤講師の所属大学から専任教員になれるのか?

          大学教員公募 社会人からの公募はわからないことだらけ 有料サービスは使う?使わない?

          アカデミックなキャリアではない社会人からの公募はわからないことだらけです。履歴書、業績書、論文…たくさんの提出物を求められ、その記載も手引きがあるものの「調べてもわからない」ということもあります。 そもそも自分の「売り」さえ気づけていないことがあります。 ココナラを始めネット上には公募書類を点検してもらったり、アドバイスを受けたりする「有料サービス」が存在します。 果たして効果はあるのか? 誰しもがそう思うのではないでしょうか。 結論的に言うと(投げ銭の短文です)

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          大学教員公募 コネづくりに思うこと

          大学教員公募には「コネ」が必要で、いろんな研究会など人脈を耕しましょう!などと言われます。確かに「コネ」は必要かも知れませんが、それを目的にしてしまうと本末転倒のような気がします。 教員公募の情報は基本的にはJREC-INで見れますし、メーリングリストでも回ってきます。 どんなに実力のある先生でも「学内人事」というものがあり、簡単に「あなたに来て欲しい」というわけにはいかないと思います。実際に、そうしたことはあるにしても、それ相応の苦労というのがあるわけで、やはり「推薦で

          大学教員公募 コネづくりに思うこと

          ガチ公募とコネ公募

          ネット上では、よく「ガチ」か「コネ」と議論されています。コネ公募の当て馬だったと言うコメントも見かけたり、しますね。 さて、どうでしょう。これは、多くが落ちた人から発信です。自分はコネで入ったなどとは、あまり書き込まないようにも思います。 ネットではコネ公募を見分ける方法なども書かれている記事もありますが、私は経験的に確定することは難しいと思います。大学ですから、あくまでも公正に審査はされると思いますし、自分がコネで採用されたらアカデミックな職場で肩身が狭くなるかも知れません

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          西暦と元号 業績と履歴書

          履歴書を書き込む時に大学によって西暦か、元号か、どちらかになります。結構、履歴が多いとこれがストレスになります。 そのために、ゆとりのある時に経歴の西暦対応表を作っておいて、コピペできるように整えておくことをおすすめします。 私の場合は履歴書だけでも数多い経歴があるので随分苦労しました。 例えば、転職したのは◯◯年だったよなあと、確認しないといけなくなります。 特に非常勤講師歴は「あれっ、今年度までだったよなあ」となる時があります。 必ず基本となる履歴書、経歴書はまとめておき

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          社会人から大学教員になるためには何年かかる?

          社会人となって「大学教員になりたい」とすぐに思うわけではないと思います。すぐに「研究者になりたい!」と思うのであれば大学院へ進学するのが一番です。正直、社会人として実務経験を積んでも、大学でのキャリアでも、同じ教授にはなれます。 しかし、最低でも修士号は必要です。大学院の社会人入学は専門科目の知識や経験があれば、それほどハードルは高くないと思います。もちろん、それまでに研究に関するトレーニングは必要ですが、通信制でも取得は可能です。一方で、大学教員を目指すのであれば出身大学院

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          二次面接への連絡方法

          二次面接の連絡は様々です。メールであったり、スマホに電話が来たり、各大学によって違います。私の印象では、

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          社会人から大学教員になるために

          「大学教員になりたい」 そう思う人も少なくないのではないでしょうか? その動機は研究者志望で博士号を取得しているなら、その道を進むことが見えます。 それでは社会人ではどうでしょうか? このブログでは社会人として実績を積み、大学教授になるまでの道のりを紹介します。また、それに関わる有益な情報もお伝えしようと思います。 私も実際にわからないことだらけで、採用された今でも知らないことがあるほどです。 公募戦士の皆さんに少しでもお役に立てればと思います。

          社会人から大学教員になるために