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社労士事務所を開業してから辛かったこと4選(お仕事編)
社労士の独立開業について、これまで結構ポジティブなことを記事にしてきましたが
今回は私が独立開業をしてから辛かったこと4つをご紹介します。
①大口の顧問契約を打ち切られた
大口のお客様でしたが、一定の顧問としての役割を終えたとして契約が終了になってしまい売上の大幅ダウンを経験しました。
そこそこ大きな企業だったため、当初から社労士がしばらくの間労務のサポートに入り、いずれ自走できることを目指しての顧問契約でしたので
ある意味シナリオ通り、ということになります。
しかし時間をかけてやり取りを蓄積し「あわよくば自走と言わず、これからも依頼してくれるかな・・・」と期待していた中での大口取引の喪失、ということになりましたのでこの時は非常に落ち込みました・・・まさに失恋のような痛みでした。
②やたらと値切ってくる人
「これくらい大した手間じゃないでしょ」と言わんばかりに、簡単に値切ってくる方の対応には神経をすり減らしました。
今でこそ「この報酬ではお受けできません」とお断りできますが
当時は開業して間もない頃でしたので、「仕事がほしい」でも「さすがにこの値段では受けられない」という葛藤がありました・・
それ以上に、何とも軽く見積もられているという虚しさが
心にじわじわダメージを与えていましたね。
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③タダでサービスを受けようとする人
稀にいます。
「聞くくらいタダだよね」と言わんばかりに事務所に電話をしてくる人。
知らない番号から電話がかかってくると、「お仕事依頼かな!?」と期待するのですが、電話で自分の聞きたいことだけ聞いて、悪意なくそのまま電話を切ろうとする人、本っ当に気持ちが削がれます・・
開業間もない頃は対処法が分からなかったし、「仕事につながるかもしれない」という淡い期待があったものですから丁寧に対応していましたが、
仕事に結びついたものは一件もありませんでした。
最初から「聞くだけ」のつもりで電話してきてるんですから、当然ですよね・・
社労士さんによっては「最初の相談30分無料」などという取組をされているみたいですが、私は申し訳ないですが無料目当ての方を排除するため「個別相談は料金が発生します」とHPにキッチリ明記しています(それでもタダで聞こうとする人はいますが)。
丁寧に電話による個別相談には対応していない旨をお伝えしたところ、無言でガチャ切りされたこともあります。
士業事務所というと、行政機関と勘違いして無料でサービスを受けられると勘違いされている方、結構いるのでしょうか。
もちろん、私も何がなんでも無料では答えません!としている訳ではなく
簡単なことだけ回答し、あとは行政機関の窓口をご案内したり
あまりに下手に出て来られてこちらに「申し訳ない」という気持ちを出してくださる方については丁寧に回答することもあります。
ただ、無料前提としてくる人に「報酬が発生するのですよ」と説明することの心理的な負担は、私にとって結構重かった。
④報酬を未払いにする人
毎月毎月、口座残高不足で顧問料を引き落とせない会社がありました。
大体の会社はただのミスなので「ごめんなさい!すぐ振り込みます」で済むのですが、問題の会社は毎月振替不能を繰り返す先でした。
連絡が取れている間はいいのですが、業務は発生している一方で
社長と連絡が取れなくなることもあったので大変です。
電話をしても折り返しがこないので、取り立てをしているかのように電話を繰り返さないといけない・・その心理負担は想像以上でした。
最後は文書で未払になっている旨をご連絡をして何とか解決しました。
【番外編】「ママー見てみて」と仕事の切り替えの難しさ
開業したのは子供がまだ保育園に通っていた頃。
しかもコロナ禍もかぶって、子供が在宅している時間に私も在宅で仕事をする、という時間がたくさんありました。
まだまだ「ママ―」が止まらないお年頃の息子だったので、
就業規則や助成金の支給要領とにらめっこしている最中の「見て見て」攻撃は本当に大変でした。
一度目を離すと、どこまで読んだか分からなくなるのでロスタイムも多かったです。
キーッ!!
となりながらカリカリカリカリお仕事をしていました・・。
息子はドラえもんに委ね、何とか集中できる時間を捻出していましたが、それはそれでドラえもんに委ねる罪悪感で辛かったのを思い出します。
以上、社労士事務所を開業してから辛かったこと4選でした。
独立開業すると何もかも自分ひとりで対応せざるを得ないので、
色んなケースに出くわしましたが仕方ないですね。
ご参考いただければ幸いです。