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意識低い系ワ―ママそれは私

昔からバリバリ働くキャリアウーマンなるものに憧れていました。パリッとスーツを着て、ヒールを履き、大きなビジネスバックを肩に下げて颯爽とオフィス街を闊歩するような女性になりたいと思っていました。


母親は専業主婦でしたから、仕事のためにスーツを着ている姿を見たことはありませんし、基本的にずっと家にいました。お化粧もしないし、義母やご近所の愚痴を聞かされて育ちました。


思えば母を逆ロールモデルにしていたのかもしれません。



受験に失敗、学歴コンプレックスで10年苦しむ

専業主婦の母にがっぽり囲い込まれて厳格に育てられましたが、
思春期に猛烈な反抗期を迎えました。

母とぶつかる度に「早く大人になりたい」「早く自立したい」「自分の思うように生きたい」という思いを強くしていきましたが、
残念ながら成績は振るわず、大学受験に失敗し、自分の能力に完全に自信をなくしてしまいました。

猛烈な反抗期の末、受験失敗。

本当に自分が情けなく、そこから10年学歴コンプレックスに苛まれることになりました。

学歴コンプ克服のための就職・社労士試験

何とか自分の学歴コンプレックスを埋め合わせるため、就職は大手企業を選び、念願の自立したキャリアウーマンになれると思いました。
しかし当然それだけではコンプレックスは埋められず、今思えば社労士などの資格試験もコンプレックスを解消するために受験したのかもしれません。

社労士試験に合格した時は、一時的に大学受験の失敗を覆したような感覚になりましたが、結局資格を取っただけではただの凡人、という感覚が抜けずに悶々としていました。
同期はみな素晴らしく優秀な人間に思えて、劣等感がすごかったです。

今思えば、何を目指してるの?笑って感じですよね。
凡人の何が悪い。

育児を学び、ようやく誰かと戦うテーブルから降りることができた

転機は出産。
色んな育児本を読み漁り、初めて人が健全に育つ過程というものを知りました。

私自身が、誰かと比較して「いい子」か「いい子ではない」か、という親の価値観の影響をものすごく受けていたことに気づきました。

詳細は割愛しますが、新しい家庭を持ち、育児本をヒントにして学び直すことで、ようやく誰かと比較する評価軸から解放されたような気がしています。


仕事をするのは何のため?

キャリアウーマンに憧れていた私ですが、それは、より優秀で自立したカッコいい女性に思われたかったからでした。

でも、今は違います。
単にこのお仕事が好きだから、目の前の仕事を精一杯こなしていく。
コツコツ続けた結果、売上しいては自身の収入に結び付くのが、「私自身が」嬉しいから
仕事を続けたいと思っています。

人に優秀と思われたいと学歴コンプの私は長年思っていましたが、今は自分で自分を満足させてあげられるということが嬉しいのです。

もう、自分よりも優秀な人を見ても苦しみませんし(たぶん)、人に優秀に見られたいという承認欲求もかなり薄まりました。

ちなみに、過去SNSを見て病みそうになった経験があるので、私は他の人のnoteやSNSはほとんど見ないようにしています。


ゴールの設定も自分が決められる


何よりも、「どこをゴールに目指していくのか」ということを、自分の価値判断に基づいて設定できるようになったことが大きな変化です。

人との比較軸で考えると、「もっと人より売り上げを」「もっと人より名声を」「もっと自分自身磨き続けなければ」となると思うんです。上には上がいますからね。

そうではなく、自分の満足度がどうか、というところで判断すると、
そこまでの事業拡大は目指さないし、偉い立場もいらないし、
ただ「人の役に立てる仕事ができて、それが自身の満足のいく収入につながったかどうか」という到達点が、私のゴールになります。

そんな私は、子供のころイメージしていたキラキラバリバリのキャリアウーマンではなく、
高みを目指さずただ目の前の仕事をこなし、たまには目を充血させながら髪を振り乱しPCに向かう、「意識低い系ワ―ママ」なのです。







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