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ゆるく から バリバリまで ~開業社労士の働き方~



社労士として開業するためには、各都道府県におかれた社会保険労務士会の名簿に登録する必要があります。
当然私も開業当初、県の社労士会で開業登録を行いました。

開業登録を行うと、入会オリエンテーションをきっかけにして社会保険労務士会の中の委員会活動に勧誘されたり、各支部で開催される例会や親睦会に声をかけられます。

人見知りが強い私は最初「最低限のお付き合い」と思っていましたが
あれよあれよと委員会に入ったり飲み会に誘われたりで
結果、色んな社労士さんと知り合いになることができました。


社労士には、勤務登録と開業登録がある

社労士としての働き方には大きく「勤務」と「開業」の二つがあります。
勤務社労士とは名前の通り、会社や社労士法人に勤務している社労士のこと。
開業社労士とは、個人事業や法人の代表者として独立している社労士のこと。

委員会に参加したり、支部の例会や行事に参加したりする社労士の多くは開業社労士でした。
年齢層は50代~70代がボリュームゾーンというところで、当時30代前半で開業登録した私は支部の中でもかなり若めだったと思います。


開業社労士の働き方にもバリエーションがある

多くの社労士さんと知り合うと、それぞれが色んな働き方をしていることが分かりました(それまで士業はみんなフルアクセルだと思っていた)。

  1. 定年後に社労士の資格を取って、年金受け取りながら無理をせず働く人

  2. どんどん顧客開拓&スタッフの雇用と拡大していく人

  3. 家庭が回る程度に仕事をセーブしながら働く人

士業は経費がかからない業態なので、「とりあえず稼げるかどうか分からないけど(稼ぎたいとも考えていないけど)、門戸だけは広げておこう」という開業の仕方が可能です。
そのため、ゆるくいく系の社労士と、バリバリいく系の社労士などの異なる層が社労士会には存在しています。

事務所の規模拡大を目的としない層は、社労士会の委員会の仕事や、知り合いからの紹介ベースでの仕事、行政協力などで稼いでいるようです。
バリバリ現役世代の層は、積極的に顧客開拓を行い、職員を雇い忙しそうにしているので、あまり支部活動で交わることはありません(委員長や幹部クラスになるとバリバリの方も多いようですが)。

どの仕事もそうですが、稼ぐことこそが正義である、なわけありませんので
自分のライフステージやライフプランに合わせて仕事のやり方を変えられるのが素晴らしいと思います。

かくいう私も、子供が1歳~3歳までの間は労働相談員としてパートとしてゆるく働きに出ていました。その当時は、扶養にこそ入ってはいませんでしたが世帯の主たる生計維持者は夫でした。
そこで経験を積んで、子供の成長とともに開業に舵を切って今に至ります。


どんな仕事も経験値。ライフステージに合わせて仕事のアクセルの踏み具合を変えることも可能

今は家庭の事情などでフルで働いていない社労士も、行政協力や県会から流れてくる単発の仕事をこなしていくだけでも結構な経験値になります。
いずれバリバリ顧客開拓をしていくときのため、経験値をためるという意味で社労登録をしておくことは価値あることだなーと、個人的には思っています。



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