不思議な決意
腕や背中の筋肉が心地よさを当に越した疲労感に満ちている。
ベット沈んだ身体はスマホで文字を入力するのに精一杯なほど何をする気も起こらない。
こうしてまた夜が過ぎていくのは勿体無いのでnoteを書くことにした。
私は弓道を高校生の頃から続けている。何だかモテそうという不純な理由がきっかけだった。
以来、私は弓を引くことの「魅力」とも「呪い」ともいえる不思議な感情に取り憑かれてしまった。
静寂に包まれた道場にそこにあるのは私と的。
周りの仲間達の存在を忘れるほど、意識を集中させて放った矢は気持ちの良い音を立てて的心に中った。
のは遠い昔の記憶だ。
私は早気という呪いに侵されてしまった。
簡単に言えば的を狙う前に離してしまう、いわばイップスのようなものだ。
弓道をしない人にはイメージしづらいだろうが、中たいという気持ちが大きすぎるあまり、無意識で矢を放ってしまう。
当然、きちんと狙いをつけていないので安定した的中は出にくくなる。
中てたい気持ちが大きくなればなるほど外す確率が高くなるジレンマを私は克服する事が今だにできずにいる。
何度悔しい思いをしてきただろう。高校最後の県総体でも遂に私は早気を治す事ができず、後輩や先生がいる前で大泣きしてしまった。
未練たらたらで大学でも弓道部に所属した私は今日も早気を克服するために自主練に励んだ。
何が何でも治すと決めた。リベンジすると心に誓った。
これほどまで私が弓を引くことに執着しているのが自分でも時々不思議に思う事がある。
何がそこまで私を突き動かすのか。
惰性で続けていないことは確か。
失敗して心が折れそうになる時、必ず現れてくれる不思議な感情。
自分は絶対に大丈夫。必ず治すことできる。今はまだその過程にすぎない。
絶対折れてやるもんか。
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