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江戸五色不動を2024年に巡ってみた

江戸の町には「江戸五色不動」と呼ばれる五つの不動尊が配置され、都市の守護とされました。これらは目白不動、目黒不動、目赤不動、目青不動、目黄不動で、江戸の各地に分布しています。

江戸五色不動を巡る旅 〜江戸の守護神を訪ねて〜

江戸時代、徳川家光の命により江戸の守護として配置されたとされる「江戸五色不動」。これは五行思想(木・火・土・金・水)に基づき、五つの不動明王がそれぞれ異なる色を持つことから名付けられました。


今回は、そんな江戸五色不動の由来や特徴をご紹介します。

徳川家光の時代に配置された江戸の守護神
考え方に基づく五つの色を持つ不動明王
今もパワースポットとして多くの人が訪れます

五色不動一覧

色 名称       寺院(所在地)
白 目が動かない   金乗院(豊島区高田)
黒 目黒不動     瀧泉寺(目黒区)
赤 目赤不動     南谷寺(文京区本駒込)
青 目が不動     教学院(世田谷区太子堂)
黄 目黄不動     最勝寺(江戸川区平井) / 永久寺(台東区三ノ輪)


1. 目白不動(めじろふどう) - 白

寺院:金乗院(東京都豊島区高田)

目白不動は、五色不動の中でも比較的小ぶりな不動尊。かつては目白台付近にありましたが、明治時代の廃仏毀釈を経て、現在は雑司ヶ谷に移転しました。目白駅からは少し距離がありますが、静かな雰囲気の中で不動明王を拝むことができます。




2. 目黒不動(めぐろふどう) - 黒

寺院:瀧泉寺(東京都目黒区下目黒)

江戸五色不動の中で最も古く、歴史のある寺院。平安時代に慈覚大師(円仁)によって開かれたとされ、江戸時代には徳川家光が篤く信仰し、寺の整備を行いました。現在も多くの参拝客が訪れる人気のパワースポットです。


3. 目赤不動(めあかふどう) - 赤

寺院:南谷寺(東京都文京区本駒込)

南谷寺には赤い装束をまとった不動明王が祀られています。江戸時代に天海僧正が五色不動の一つとして選定し、江戸の守護として多くの人々に信仰されました。こじんまりとした境内ですが、厳かな雰囲気が漂います。


4. 目青不動(めあおふどう) - 青

寺院:教学院(東京都世田谷区太子堂)

五色不動の中で唯一、天台宗の寺院に祀られている目青不動。もともと別の場所にあったものの、後に現在の地へ移されました。三軒茶屋からほど近く、都市の喧騒の中に佇む静寂な空間で心を落ち着けることができます。


5. 目黄不動(めきふどう) - 黄

寺院:最勝寺(江戸川区平井) / 永久寺(台東区三ノ輪

目黄不動は、二つの寺院に存在する珍しい不動明王です。最勝寺の不動尊は徳川家との関係が深く、長年にわたり江戸の庇護を受けてきました。一方、永久寺にも目黄不動が祀られています。


まとめ

五色不動は、それぞれの方角を守る守護神として江戸の人々に信仰されてきました。現在もその霊験は厚く、訪れる人々の心を落ち着かせる力を持っています。

江戸の歴史とパワースポットを巡る旅として、五色不動を訪れてみてはいかがでしょうか?

あなたの旅が、素敵なものになりますように!

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